Lightningケーブル、もう捨てていい?iPhoneがUSB-Cになって使わなくなった1本の行き先【2026】

Anker歴10年。iPhoneは12 Pro Maxから、いまの17 Pro Maxに乗り換えました。
手元には、2019年12月に買ったAnkerのPowerLine II ライトニングケーブル(0.9m・ホワイト)が1本あります。MFi認証のケーブルです。捨ててはいません。けれど、使ってもいません。
iPhoneの端子がUSB-Cに変わると、Lightning(ライトニング)ケーブルはiPhoneに挿さらなくなります。捨てていいのか。何かに使えるのか。手放すなら、どこに出すのか。
Appleのサポート情報、環境省・経済産業省のガイドライン、政府広報オンライン、自治体の分別案内を読み比べて、残す・変換して使う・手放すの3つに分けて整理しました。
先に結論
- Lightning端子の機器をまだ使うなら、傷みのない1本を残す
- Lightningのアクセサリを使い続けたいなら、Appleの「USB-C – Lightningアダプタ」。ただし充電は最大24Wで、高速充電はUSB-Cケーブルで直接つなぐよう案内されている
- 使う予定がなければ手放す。ケーブルは小型家電リサイクルの対象品目。ただし回収する品目と出し方は自治体が決める
- すり切れや傷みがあるケーブルは、残さない
Lightningケーブルが余るのは、iPhoneの端子が変わったから
Appleのサポートページには「iPhone 15以降のモデルはUSB-Cコネクタを搭載し」とあります(Apple サポート)。
| 機種 | 端子 | 同梱のケーブル |
|---|---|---|
| iPhone 12 Pro Max | Lightningコネクタ | USB-C – Lightningケーブル |
| iPhone 17 Pro Max | USB-Cコネクタ | USB-C充電ケーブル(1m) |
| iPhone 18 Pro/Pro Max(2026年9月18日販売開始) | USB-Cコネクタ | USB-C充電ケーブル(1m) |
私が使ってきた2台でいうと、iPhone 12 Pro MaxはLightning、いまのiPhone 17 Pro MaxはUSB-C。ちょうど端子の切り替わりをまたいで乗り換えた形です。
iPhone 12 Pro Maxの技術仕様には、「今お使いのUSB-A – Lightningケーブル、電源アダプタ、ヘッドフォンを再利用することをおすすめします」という一文もあります。iPhone 12 Pro Maxの時点では、手持ちのケーブルの再利用をAppleが勧めていました。
ちなみにPowerLine II ライトニングケーブルは、Anker公式ストアで「USB-A & ライトニング ケーブル」の分類に入っている製品です(Anker公式)。反対側の端子はUSB-Aです。
残す・変換して使う・手放す|3択の判断表
迷ったら、先に手元の機器の端子を見ます。行き先を決めるのは、ケーブルそのものより「つなぐ相手が残っているか」です。
| 手元の状況 | 行き先 | 根拠 |
|---|---|---|
| Lightning端子の機器を、まだ使っている | 残す(傷みのない1本) | Apple Storeの「USB-C – Lightningケーブル(1 m)」の互換性の一覧に、iPhone 5〜14シリーズや、Lightning充電ケース付きのAirPodsが並ぶ |
| Lightningのアクセサリ(有線のヘッドフォン、車の有線CarPlayにつないでいるLightningケーブルなど)を、USB-CのiPhoneで使いたい | 変換して使う(USB-C – Lightningアダプタ) | Appleは「充電、データ転送、オーディオ再生ができます」と説明。充電は最大24W |
| Lightningの機器もアクセサリも、もう使わない | 手放す(小型家電の回収へ) | ケーブルは小型家電リサイクル制度の対象品目。回収する品目は市町村が選ぶ |
| すり切れや傷みがある | 残さない | Appleは、充電ケーブルがすり切れている・損傷があるときの使用中止を案内 |
私の手元のPowerLine IIも、この表のどの行に当てはまるかで行き先が決まります。
残すなら:その1本、まだ使っても大丈夫?
残すと決めたら、次の3つを確かめておきます。
- すり切れや傷みがないか——Appleは、「充電ケーブルがすり切れている、またはその他の損傷がある」ときは、電源アダプタおよびケーブルの使用を中止するよう案内しています(iPhoneの安全性に関する重要な情報)
- Apple純正か、MFi認証品か——Appleは「MFiバッジが付いたApple認定のアクセサリに限りご利用をお勧めしています」。他社製の認定品は、パッケージにMFiバッジが付いています(Lightningコネクタアクセサリの偽造品や模倣品を識別する)
- 反対側の端子がUSB-AかUSB-Cか——手持ちの充電器のポートと合うかを見ます。USB-Aの端子は、USB-Cのポートにはそのまま挿さりません
偽造品や模倣品のLightningアクセサリについて、Appleは「iOSデバイスが損傷する場合がある」「ケーブルが損傷しやすい」と書いています。
箱が残っていないケーブルは、Appleのページに載っている純正品と偽造品の写真で、コネクタやレーザー刻印を見比べる方法があります。
「何本残すか」は、どの資料にも書かれていません
Appleにも環境省の資料にも、残す本数の目安はありませんでした。この記事でも本数は決めず、「つなぐ機器があるか」「傷みがないか」の2つで分けています。
変換して使うなら:Appleの変換アダプタは充電が最大24W
Appleの「USB-C – Lightningアダプタ」は、USB-CのiPhoneやiPadに、Lightningのアクセサリをつなぐためのアダプタです。Appleサポートの説明を、そのまま並べます。
| 項目 | Appleサポートの説明 |
|---|---|
| 使える機種 | 「USB-Cコネクタを搭載したiPhoneモデルやiPadモデルで使えます」 |
| できること | 「充電、データ転送、オーディオ再生ができます」 |
| 充電 | 「このアダプタは最大24Wを供給します」 |
| 高速充電 | 「高速充電する場合は、USB-Cケーブルで電源とiPhoneまたはiPadを直接接続してください」 |
| データ転送 | 「データ転送速度は、最大480Mbps(USB 2)です」 |
| CarPlay | 「アダプタ、ケーブル、車載エンターテインメントシステムの組み合わせによっては、有線のCarPlay接続が途切れる場合があります」 |
| つなぐ数 | 「接続するデバイスまたはケーブルは一度に1つだけにしてください」 |
数字を並べて気づいたこと(読み取りです)
iPhone 17 Pro Maxの「20分で最大50%充電」は、Appleの技術仕様で「別売りの40Wアダプタまたはそれ以上のアダプタとUSB-C充電ケーブルを組み合わせて使用」が条件です。アダプタ経由の「最大24W」は、この40Wより小さい数字です。
Appleがアダプタのページで、高速充電ならUSB-Cケーブルで直接つなぐよう案内しているのと、向きはそろっています。アダプタを使った充電の速さは試していないので、ここに書いた数字はすべてAppleの公表値です。
変換アダプタが向いているのは、Lightningのアクセサリを、まだ使い続けたいときです。毎日の充電を速くしたいなら、Appleの案内どおりUSB-Cケーブルで直接つなぐほうが素直です。
Apple Storeでの価格は5,280円でした(Apple Store・2026年9月14日確認)。互換性の一覧には、iPhone 17 Pro MaxやiPhone 18 Proも入っています。
Apple USB-C – Lightningアダプタ(MUQX3FE/A)
Lightningの機器を残すなら:USB-C – Lightningケーブルに替える手も
Lightningの機器は残す。でも充電器はUSB-Cにそろえたい。そんなときは、片側がUSB-C、もう片側がLightningのケーブルを1本用意すると、USB-Cの充電器から充電できます。
USB-CのiPhoneからLightningの機器を充電するときも、Appleは「Lightningコネクタ搭載のデバイスを充電するには、Apple USB-C – LightningケーブルでiPhoneに接続します」と案内しています(Apple サポート)。
Apple USB-C – Lightningケーブル(1 m)
Apple Storeの説明では、AppleのUSB-C電源アダプタと一緒に使って「iPhoneとiPadの一部のモデルの高速充電機能を活かすこともできます」。
互換性の一覧には、iPhone 5からiPhone 14シリーズ、Lightning充電ケース付きのAirPodsなどが並んでいます。Apple Storeでの価格は2,980円でした(Apple Store・2026年9月14日確認)。
Anker PowerLine III Flow USB-C & ライトニング ケーブル(0.9m)
Anker公式ストアの説明では「Apple MFi認証済み」。外装にシリコン素材を使った3層構造で、「約25,000回の折り曲げにも耐える」としています(Anker公式)。
Anker PowerLine III Flow USB-C & ライトニング ケーブル(0.9m)
手放すなら:ケーブルは「小型家電」。出し方は自治体が決める
使う予定がないなら、手放すのもひとつの行き先です。ここで大事なのは、ケーブルをどう出すかは全国一律ではないことです。
環境省・経済産業省のガイドラインは、制度の対象品目について「ケーブルや充電器などの附属品も含めて、ほぼ全ての品目が制度対象品目となります」と書いています。対象品目の例には「これらの附属品(リモコン、ACアダプタ、ケーブル、プラグ・ジャック、充電器等)」も並んでいます(使用済小型電子機器等の回収に係るガイドライン)。
そのうえで、「市町村は、この制度対象品目の中から、それぞれの実情に合わせた形で回収する品目を選定することになります」。つまり、制度の対象であることと、お住まいの自治体が回収していることは別です。
政府広報オンラインも、どの品目をどう回収するかは「お住まいの地域によりそれぞれ異なっています」と案内しています。回収のしかたには、回収ボックス、ごみ回収場所での回収、イベントでの回収、不燃ゴミからの選別回収があり、どれを使うかは市町村ごとに定められています(政府広報オンライン)。
同じケーブルでも、自治体で案内が違う
いくつかの自治体の案内を並べてみました。
| 自治体 | ケーブル・コードの案内(原文) | 出典 |
|---|---|---|
| 名古屋市 | 回収ボックスの対象に「これらの付属品(リモコン、アダプター、ケーブル、充電器等)」。「回収ボックスをご利用できない場合は、分別区分に則り不燃ごみ・粗大ごみ等で出してください」 | 名古屋市(更新日 2026年8月1日) |
| 静岡市 | 回収品目の一覧に「1~16の付属品 リモコン、ACアダプタ、ケーブル、プラグ・ジャック、充電器等」 | 静岡市 |
| 千葉市 | ごみ分別50音一覧で、「電気コード」は「小型家電」(「使用済み小型家電ボックスへ持ち込めない場合は『不燃ごみ』」)。「ケーブル(パソコン用)」は「不燃ごみ」 | 千葉市(て)・千葉市(け) |
| 松戸市 | 分別早見表の「ケーブルコード」は「不燃ごみ」 | 松戸市(更新日 2025年4月1日) |
付属品として回収ボックスの対象に入れている自治体もあれば、分別表でケーブルを「不燃ごみ」としている自治体もあります。千葉市の一覧のように、同じ市の中でも品目名によって区分が分かれていることもあります。
出す前に、お住まいの自治体の分別表で「ケーブル」「コード」「充電器」などの品目名を調べるのが確実です。
渡す相手にも気をつけます。政府広報オンラインは「廃棄物処理法の許可を得ていない無許可の不用品回収業者には絶対に渡さないでください」としています。
ケーブルと、電池の入った物は分けて考える
ケーブルに電池は入っていませんが、モバイルバッテリーのように充電式電池を内蔵した物は扱いが別です。名古屋市の回収ボックスも「電池類は回収できません」としています。Appleのリサイクルプログラムのページでは、充電式電池について「一般社団法人JBRCで使用済み充電式電池の回収とリサイクルを行っています」と案内されています(Apple)。
モバイルバッテリーの手放し方は、モバイルバッテリーの正しい捨て方にまとめています。
USB-Cにそろえるなら
Lightningの機器が手元になければ、ケーブルはUSB-Cにそろえられます。iPhone 17 Pro Maxにも、2026年9月18日販売開始のiPhone 18 Proにも、同梱されているのは「USB-C充電ケーブル(1m)」です。
買い足すUSB-Cケーブルの確かめ方は、iPhone 18 Proの付属ケーブルで高速充電できる?「60W対応」の確かめ方で詳しく書きました。アダプタ側の条件はiPhone 18の充電はどうなる?にまとめています。
CIO フラットスパイラルケーブル CtoC(1m)
私が持っているUSB-Cケーブルの1本です。CIO公式の仕様は「USB-PD3.1 EPR 240W」「USB2.0」「最大480Mbps(理論値)」。メーカー希望小売価格は1,980円(税込)です(CIO公式・2026年9月14日確認)。
CIO フラットスパイラルケーブル CtoC 1m(PD 240W)
よくある質問(FAQ)
自治体によって違います。環境省・経済産業省のガイドラインでは、ケーブルは小型家電リサイクル制度の対象品目ですが、実際に回収する品目は市町村が選びます。回収ボックスの対象に入れている自治体もあれば、分別表で「不燃ごみ」としている自治体もあります。お住まいの自治体の分別表で確認してください。
Appleは、このアダプタでUSB-C搭載のiPhoneやiPadを充電する場合「最大24Wを供給します」とし、高速充電する場合はUSB-Cケーブルで電源とiPhoneまたはiPadを直接接続するよう案内しています。
Appleサポートによると、Lightningコネクタ搭載のデバイスは、Apple USB-C – LightningケーブルでiPhoneに接続して充電します。iPhone 15以降は、AirPodsやApple Watchなどの小型デバイスを最大4.5ワットで充電できます。
分けて考えてください。ケーブルは小型家電の対象品目ですが、充電式電池を内蔵した物は扱いが異なります。たとえば名古屋市の小型家電回収ボックスは「電池類は回収できません」としています。
まとめ|使わない1本は「つなぐ相手」を見てから行き先を決める
Lightningケーブルの行き先は3つです。Lightningの機器が残っていれば、傷みのない1本を残す。アクセサリを使い続けたいなら変換アダプタ(充電は最大24W)。どちらも無ければ手放す。
手放すときは、「ケーブルは小型家電リサイクルの対象品目」と「回収する品目と出し方は自治体が決める」をセットで覚えておくと、出す前に調べる場所がはっきりします。