UGREENの冷やしながら充電する3in1。充電面の最低温度が、資料によって11℃・−4℃・-11℃の3通りでした

iPhone・AirPods・Apple Watchを1台で充電する3in1を、私は旅行用に3年2ヶ月使っています(リング一体型の3in1の話)。出先でApple Watchの充電に役立っています。
そこへUGREENが、充電しながら冷やす3in1スタンドを出しました。名前は「UGREEN MagFlow Pro 3-in-1 マグネット式ワイヤレス充電器 25W(スタンド式)」、型番はW777です。
私はこの製品を持っていません。ここにあるのは、UGREENのプレスリリース・公式サイト・公式ストアと、Appleの資料の読み比べです。使用感と温度の実測はありません。
読み比べて、最初に引っかかったのは冷却の数字でした。充電面の最低温度が、資料によって11℃・−4℃・-11℃の3通りあったのです。
先に結論
- iPhoneは最大25W、イヤホンとApple Watchは最大5W。45Wの充電器が付属(公式ストアの仕様表)
- 冷却はTEC+ファン。マイクロポンプで冷却液を回す「液冷」は、同じシリーズのモバイルバッテリーの話
- 充電面の最低温度は、資料で11℃(自社テストの条件つき)/−4℃(条件の注記なし)/-11℃。この記事は条件が書いてある11℃で考える
- 冷却をオンにすると、イヤホン側は最大2.5Wに下がる(公式ストアの画像の表)
- iPhone 18 Proは、UGREEN日本公式の対応表に載っていない(10月7日確認)
- プレスリリースは「オープン価格」で参考価格19,990円。10月7日時点で公式ストア13,980円、Amazon 13,993円(10月9日夜のAmazonはタイムセールが終わって19,990円)
- 私は持っていない。使用感と温度の実測はなし
📌 10月13日〜19日、この3in1は13,993円(30%OFF)。10月9日にUGREENがセールを発表し、対象にこの3in1が入っていました。告知に載った製品には、5%OFFのクーポンコード「PRAKJD10」も使えると書かれています。告知にはAmazonの特設ページと公式ストアの両方へのリンクがあり、コードをどちらで使えるかは書かれていません(UGREENの告知)。
MagFlow Pro 3-in-1は、何が新しいのか
UGREENの9月29日のプレスリリースは、3in1の冷却をこう説明しています。
「UGREEN独自技術の「CryoPulse™ TEC瞬間冷却」に超静音ファンを組み合わせ、充電中の発熱を抑えながら、iPhone 17 Pro Maxを約26分で50%まで充電できます。」(UGREENのプレスリリース(2026年9月29日))
iPhoneを置く面をTEC(熱電素子)で冷やし、ファンで熱を逃がす仕組みです。UGREENが2025年9月に出した旧モデル「MagFlow 3-in-1」(型番W711)の発表には冷却の記載がなく、そこに冷却が付いたのが新しいところ。本体の画面には、出力と温度が出ます。
⚠️ 画面の温度は、iPhone本体の温度ではありません。UGREENの特設ページの注記は「ディスプレイに表示される温度は、充電面の中心部(TEC冷却エリア)の温度を示しています。」(UGREENの特設ページ)
発売日は、プレスリリースに書かれていません。あるのは販売中という一文で、「全国主要家電量販店にて絶賛販売中。」とあります。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 正式名 | UGREEN MagFlow Pro 3-in-1 マグネット式ワイヤレス充電器 25W(スタンド式) |
| 型番 | W777(日本のSKUは75249) |
| 出力 | iPhone 最大25W/イヤホン 最大5W/Apple Watch 最大5W/合計「32.5W Max」 |
| 入力 | 9V/3A・12V/3A・15V/3A |
| 付属品 | 「PD45W充電器 & USB-Cケーブル(1.5M)」 |
| 3台同時に充電するとき | 「3台同時充電には、PD45W以上の充電器が必要」 |
| 冷却 | CryoPulse™ TEC瞬間冷却+超静音ファン |
| 角度・磁力 | 充電部は上下90°・水平360°。「強力な7N磁力でスマートフォンをしっかり固定。」 |
| ケース | 「厚さ3mm以下のケースのご使用を推奨します」 |
| Qi規格 | Qi2 25W(WPCの認証データベースに Qi-ID 26122・型番 W777・認証日 2026年5月14日で登録) |
| サイズ・重さ | 公式の資料に記載なし(10月7日確認) |
📐 仕様表の合計は「32.5W Max」ですが、25W+5W+5Wは35Wです(当サイトの計算)。公式ストアの画像の表では、冷却オンのときイヤホンが最大2.5Wになります。そのときの合計なら25W+2.5W+5W=32.5W。ただ、UGREENはこの内訳を文章では説明していません。
充電面の最低温度が、資料で3通りあった
ここが今回いちばん引っかかったところです。同じ製品の「どこまで冷えるか」を、3つの公式の場所で比べました。
| どこに書いてあるか | 書いてあること | 条件の注記 |
|---|---|---|
| プレスリリース(9月29日) | 「TECモジュールによる冷却で充電面の中心温度を最低約11℃(※3)まで下げ、急速充電時も安定した充電を維持。」 | 「自社テスト(周囲温度25℃)の結果に基づきます。」(iPhone 17 Pro Max・冷却オン・充電面の中央部) |
| 公式ストアの本文 | 「充電パネルを最低−4℃まで冷却できる機能を搭載。」 | なし |
| 特設ページの本文 | 「表面温度約-11℃」 | 同じページの注記は「最低約11℃」 |
冷え方の数字も揃っていません。公式ストアの画像は17.8°C低減。特設ページの注記は「スマートフォンのピーク温度は業界基準(約48℃)比で最大約18℃低減しました。」で、公式ストアの本文は「約20℃まで効率よくクールダウン。」。比べる相手も、日本の特設ページは約48℃の業界基準、米国の公式サイトは42℃(108°F)の一般的な充電器です。
この記事では、測った条件まで書いてある「最低約11℃」で考えます。周囲25℃の部屋で、iPhone 17 Pro Maxを冷却オンで充電したときの、充電面の中央の温度です。マイナスの数字は、条件が書かれていないので採りません。
⚠️ どの数字もUGREENの自社テストです。私は測っていません。
「液冷」は同じシリーズのモバイルバッテリーの話
MagFlow Proシリーズは「液冷」を前面に出しています。ただ、プレスリリースで冷却液の話が出てくるのは、モバイルバッテリーの段落です。
「UGREEN独自技術の「CryoPulse™ 液冷システム」を搭載。マイクロポンプで冷却液を循環させ、充電時に発生する熱を効率的に逃がします。」(MagFlow Pro 10000mAh マグネット式モバイルバッテリー 25Wの説明)
3in1の段落は、先に引いたとおりTEC+ファンです。公式ストアの画像と特設ページには「液冷技術と風の流れで、充電中の温度をぐっと抑える。」という一文もあります。ただ、同じ画像の図はTECの板とファンだけで、3in1の中に冷却液やポンプがあるという説明は、どの資料にもありませんでした。
なので、3in1を冷却液で冷やすスタンドとは書けません。資料から言えるのは、TECで充電面を冷やし、ファンで熱を逃がすスタンドだというところまでです。液冷のモバイルバッテリーは、Belkinのライト付きの記事の比較表で並べています。
iPhoneが25Wになるのはどれか。UGREENとAppleで線の引き方が違う
UGREENの公式ストアの注意書きは、「iPhone 16/17シリーズ 最大25W(※iPhone 16シリーズはiOS 26以降で25W充電に対応)」、「iPhone 12~15シリーズ 最大15W」。ところが、同じ公式ストアの画像では、iPhone Airは20W、iPhone 17eは15Wの枠に入っています。
| 機種 | UGREEN(公式ストアの本文・画像) | Apple(純正MagSafe充電器+30W以上のアダプタ) |
|---|---|---|
| iPhone 17/17 Pro/17 Pro Max | 最大25W | 最大25W |
| iPhone Air | 画像では最大20W | 最大20W |
| iPhone 17e | 画像では最大15W | 最大15W |
| iPhone 16/16 Pro | 最大25W(iOS 26以降)。画像の注記では「若干下回る場合」あり | 最大22.5W |
| iPhone 16 Plus/16 Pro Max | 最大25W(iOS 26以降) | 最大25W |
| iPhone 12〜15 | 最大15W | 最大15W(12 mini・13 miniは12W) |
| iPhone 18 Pro/18 Pro Max | 対応表に記載なし(10月7日確認) | 最大25W(MagSafe/Qi2) |
Appleの資料にはこうあります。「iPhone Airに供給されるピーク時の電力は20 Wに達します。」「iPhone 16およびiPhone 16 Pro に供給されるピーク時の電力は22.5 Wに達します。」(Appleサポート)
私のiPhone 17 Pro Maxは、UGREENの表でもAppleの表でも25Wの側です。ただし、Appleの25Wは純正のMagSafe充電器と30W以上のアダプタを組み合わせたときの話です。Appleは「iPhoneに実際に供給される電力量は、iPhoneのモデル、電源アダプタのワット数、システムの状況によって異なります。」とも書いていて、他社のスタンドで同じW数になるとは言っていません。
⚠️ iPhone 18 Proを使っている人へ。Amazon・楽天の商品名には「iPhone18」の文字がありますが、UGREEN日本公式の対応表には18 Proが載っていません(10月7日確認)。18 ProのMagSafeで25Wを出す条件は、iPhone 18 ProのMagSafeで25Wが出ない3つの条件にまとめています。
ケースにも条件があります。私のiPhone 17 Pro MaxにはESRのMagSafe対応ケースを付けていますが、UGREENは「厚さ3mm以下のケースのご使用を推奨します」としています。ケースの厚さは、ケースのメーカーの公表値で確かめてください。
Apple WatchとAirPodsで気をつけること
Apple Watch:UGREENの「急速」と、Appleの「高速充電」は別の話
UGREENの公式ストアの画像は、Apple Watch Series 11を19分で0%から50%まで充電できたとしています(自社テスト)。一方、Appleの説明は「高速充電するには、Apple USB-C磁気高速充電ケーブルが必要です。」(Appleサポート)。このスタンドがAppleの言う高速充電に当たるかは、資料からは分かりませんでした。
AirPods:ケースがワイヤレス充電に対応しているか
UGREENの対応表には「AirPods 4」が入っています。ただ、Appleの仕様では、AirPods 4(ANCなし)の充電ケースはUSB-Cでの充電だけで、ワイヤレス充電の記載がありません。置くだけで充電できるのは、ANCモデルのようにケースがワイヤレス充電に対応しているものです。
もう1つ。UGREENの画像の注記には、充電のときはイヤホンケースのカバーを外すように書いてあります。私のAirPods Pro 2にはESRのカバーを付けているので、このスタンドに置くなら外すことになります。
🔄 冷却をオンにしているあいだは、イヤホン側が最大5Wから最大2.5Wに下がります(公式ストアの画像の電源分配の表)。AirPodsの充電を急ぐときは、冷却を切れば、表の上では最大5Wに戻ります。
私の旅行用の3in1と、何が違うか
私が旅行に持ち出しているのは、RORRYのリング一体型の3in1です。ラベルの数字と並べると、MagFlow Pro 3-in-1は向いている場所がまったく違います。

| 項目 | RORRY 3in1(私の旅行用・3年2ヶ月) | UGREEN MagFlow Pro 3-in-1 |
|---|---|---|
| 形 | リング一体型(スタンドにもなる) | スタンド式(充電部が上下90°・水平360°) |
| 同時に充電できる台数 | 2台(正面にiPhoneかAirPods、背面にApple Watch) | 3台(iPhone・AirPods・Apple Watch) |
| iPhone側 | ラベル「Output 1: 15W (Max)」 | 最大25W |
| Apple Watch側 | ラベル「Output 2: 3W (Max)」 | 最大5W |
| 冷却 | なし | TEC+ファン |
| 重さ | 46g | 公式に記載なし |
| 充電器 | 別に用意 | 45Wの充電器が付属 |
旅行に持ち出すなら、重さが分かっていて小さい3in1のほうが選びやすい。MagFlow Pro 3-in-1は、45Wの充電器と一緒に据え置いて、iPhoneを25Wで充電しながら3台をまとめたい人向けです。充電スタンド全体の選び方は充電スタンドおすすめ5選にまとめています。
価格と、買う場所で変わる保証
プレスリリースの価格表は見出しが「オープン価格」で、3in1は19,990円。注記は「※価格はすべて税込の参考表示です。」。メーカーの希望小売価格ではなく、参考の表示です。
| どこ | 価格(2026年10月7日確認) | メモ |
|---|---|---|
| UGREEN公式ストア | 13,980円 | 30% OFFの表示 |
| Amazon | 13,993円 | 販売元 Ugreen Japan Co., Ltd・出荷元 Amazon・タイムセールの表示(10月7日)。10月9日夜は19,990円 |
| 楽天(UGREEN公式楽天市場店) | 19,990円 | 送料無料 |
保証は、どこで買うかで変わります。UGREEN日本公式は「UGREENの販売する全ての製品は、ご購入日より24ヶ月の保証を付いております。」(製品保証サービス)。公式ストアは「当公式サイトでご購入いただいた製品には、30ヶ月間の保証サービスをご提供しております。」としています。
UGREEN MagFlow Pro 3-in-1 マグネット式ワイヤレス充電器 25W(スタンド式・W777)
UGREEN MagFlow Pro 10000mAh マグネット式モバイルバッテリー 25W(液冷はこちら)
まとめ
- UGREEN MagFlow Pro 3-in-1(W777)は、iPhone 最大25W+AirPods・Apple Watch 最大5Wのスタンド。45Wの充電器が付属
- 冷却はTEC+ファン。冷却液で冷やすのは同じシリーズのモバイルバッテリー
- 充電面の最低温度は資料で11℃・−4℃・-11℃の3通り。条件が書いてあるのは11℃(自社テスト)
- 冷却オン中はイヤホン側が最大2.5W。画面の温度は充電面の温度
- iPhone 18 Proは対応表に記載なし(10月7日確認)。17 Pro Maxは25Wの側
- 据え置きで3台まとめたい人向け。旅行に持ち出すなら、重さが分かる小型の3in1のほうが選びやすい
※この記事は、2026年10月7日に確認したUGREEN(プレスリリース・日本公式サイト・特設ページ・公式ストア)・WPC・Appleの公式の記載にもとづいています。私はこの製品を持っていないため、使用感と温度の実測は書いていません。資料が更新されたら追記します。
UGREENは公式ストアで「iPhone 16/17シリーズ 最大25W」としていて、iPhone 17 Pro Maxはその中に入ります。Appleの最大25Wは純正MagSafe充電器と30W以上のアダプタを使ったときの話で、他社のスタンドで同じW数になるとは書いていません。
2026年10月7日時点で、UGREEN日本公式の対応表にiPhone 18 Proは載っていません。Amazon・楽天の商品名には「iPhone18」の文字がありますが、対応はUGREENの公式の記載で確かめてください。
公式ストアの仕様表では、付属品は「PD45W充電器 & USB-Cケーブル(1.5M)」です。3台同時に充電するには45W以上の充電器が必要とされています。
いいえ。UGREENの特設ページは「ディスプレイに表示される温度は、充電面の中心部(TEC冷却エリア)の温度を示しています。」と注記しています。
公式ストアの画像の電源分配の表では、冷却(TEC/ファン)がオンのときイヤホン側は最大2.5W、オフのときは最大5Wです。