無印良品のQi2モバイルバッテリーは買い?4,990円のスタンド付きを薄型2機種と公式スペックで比べた【2026】

Anker歴10年、CIO歴4年。モバイルバッテリーを11本買い比べてきた目で、今回は無印良品の新作を公式の数字だけで見ていきます。
2026年8月、無印良品が「スマホスタンドにもなるモバイルバッテリー」を出しました。Qi2のマグネット式ワイヤレス充電に対応して、5000mAhが4,990円、10000mAhが5,990円。スタンドとUSB-Aポートまで付いて、この値段です。
ところが調べ始めてすぐ、ひとつ引っかかりました。重さの数字が、記事によって167g・170g・200gとバラバラなんです。しかも、どれも無印良品の公式情報から来ている。この記事は、その謎解きから入ります。
📌 この記事は実機レビューではなく、公式スペックにもとづく比較記事です。本機は筆者の手元にありません。持った感触や発熱、実際の充電時間といった体験の話は書いていません。数字の出どころは、無印良品の商品ページと取扱説明書、エレコムとCIOの公式製品ページです(2026年9月11日確認)。
結論|立てて使うなら買い、ポケットに入れるなら厚い
先に結論です。スマホを立てて画面を見ながら充電したい人には、4,990円はかなり安い。一方で、同じ5000mAh・同じQi2の薄型機と並べると、厚さは約2倍、重さは約50g重い。持ち歩きの軽さを優先するなら、ほかに選択肢があります。
- ✅ 向いている人:机やカフェでスマホを立てて動画を見ながら充電したい/USB-Aの機器もつなぎたい/5,000円以下でQi2を試したい/無印良品の店舗で受け取りたい
- ⚠️ 向かない人:ポケットに入れて持ち歩きたい(厚さ約17mm)/ケーブルまで一式そろえたい(USBケーブルは別売り)/25Wの速いワイヤレス充電が欲しい(Qi2は最大15W)
公式スペック|取扱説明書の仕様表
取扱説明書の最後に、2機種ぶんの仕様表が載っています。商品ページより細かいので、こちらを基準にします。
| 項目 | 5000mAh(MJ-MS51) | 10000mAh(MJ-MS11) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 4,990円 | 5,990円 |
| 電池容量 | 5,000mAh(3.7V・18.5Wh) | 10,000mAh(3.7V・37Wh) |
| 定格容量(5V) | 3,000mAh | 6,000mAh |
| ワイヤレス出力 | 最大15W(Qi2) | 最大15W(Qi2) |
| USB-C出力 | 最大20W(PD) | 最大20W(PD) |
| USB-A出力 | 最大18W | 最大18W |
| 同時に使ったとき | 合計最大15W | 合計最大15W |
| 本体の充電時間 | 約2時間 | 約3時間 |
| 充電回数 | 約300回 | 約300回 |
| 使用温度 | 5〜40℃ | 5〜40℃ |
| 外形寸法 | 幅70×奥行17×高さ105mm | 幅70×奥行23×高さ105mm |
| 質量 | 約170g | 約240g |
| 付属品 | 取扱説明書(USBケーブルは別売り) | 取扱説明書(USBケーブルは別売り) |
数字で目を引くのは、定格容量(5V)が表示容量の6割になっていることです。5000mAhモデルでも、スマホ側へ送り出せる量の目安は3,000mAh。電池の3.7VをUSBの5Vに変換するぶんと、そのときのロスがあるためで、無印良品に限った話ではありません。容量の数字の読み方は5000mAhと10000mAhの違いで詳しく書きました。
重さが「167g」「170g」「200g」と割れている理由
冒頭の謎の答えは、無印良品の公式情報の中に、重さの数字が3種類あることでした。
| 出どころ | 5000mAh | 10000mAh |
|---|---|---|
| 商品ページの「外寸」 | 厚さ1.6cm・約167g | 厚さ2.2cm・約238g |
| 取扱説明書の「仕様」 | 厚さ17mm・約170g | 厚さ23mm・約240g |
| 商品ページの「梱包仕様」 | 約200g(梱包材込み) | 約270g(梱包材込み) |
200g・270gは梱包材を含んだ重さです。公式情報の中で200gという数字が出てくるのは、梱包仕様だけでした。
本体だけなら、5000mAhが約167〜170g、10000mAhが約238〜240g。商品ページと取扱説明書の差は2〜3gなので、覚えておくなら「約170g」「約240g」で十分です。
同じQi2・5000mAhの薄型2機種と比較する
比べる相手は、同じQi2(最大15W)・5000mAhの薄型2機種。エレコムのEC-C71と、CIOのSMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.0 SS5Kです。
| 項目 | 無印良品 5000mAh | エレコム EC-C71BK | CIO SLIMⅡ W2.0 SS5K |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 4,990円 | 5,990円 | 6,980円 |
| 厚さ | 約17mm | 約8.5mm | 約8.7mm |
| 重さ | 約170g | 約120g | 約121g |
| 容量 | 18.5Wh | 18Wh | 19.6Wh |
| ワイヤレス | 最大15W | 最大15W | 最大15W |
| USB出力 | USB-C 20W/USB-A 18W | USB-C 20W | USB-C 20W |
| 同時に使ったとき | 合計最大15W | 合計最大15W | 最大5W+5W |
| ケーブル | 別売り | 別売り | USB-C to C(50cm)付属 |
| ほかの特徴 | スタンド・USB-Aポート | 厚さ8.5mm | 半固体系セル・完全パススルー |
並べると、無印良品の立ち位置がはっきりします。厚さは約2倍、重さは約50g増し。その代わり3機種でいちばん安く、スタンドとUSB-Aが付いてきます。
2台を同時に充電したときの出力は、無印良品とエレコムが合計最大15W、CIOはワイヤレスと有線が最大5Wずつです。スマホを置いたままイヤホンもケーブルで充電する、という使い方なら、無印良品とエレコムのほうが余裕があります。
ケーブルが付属するのはCIOだけ。無印良品とエレコムは、手持ちのUSB-C to Cケーブルが必要です。
スタンドの仕組みは取扱説明書に書かれていて、本体の背面に吸着しているスタンドを、背面の溝に引っかけて立てます。立てたまま充電や給電ができます。
無印良品 スマホスタンドにもなるモバイルバッテリー 5000mAh(型番 MJ-MS51)
エレコム Slim ワイヤレスQi2モバイルバッテリー 5000mAh(型番 EC-C71BK)
CIO SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.0 SS5K(型番 CIO-MB20W1C-SSA5K-S2W15)
10000mAhは「厚さ23mm・約240g」をどう見るか
10000mAhモデルは5,990円。容量は倍なのに、5000mAhとの価格差は1,000円です。
比べる相手は、同じQi2(最大15W)で薄型のCIO SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K。容量は8000mAhと少し小さく、厚さは約12mmです。
| 項目 | 無印良品 10000mAh | CIO SLIMⅡ W2.0 8K |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 5,990円 | 7,680円 |
| 容量 | 10,000mAh(37Wh) | 8,000mAh(30.08Wh) |
| 厚さ | 約23mm | 約12mm |
| 重さ | 約240g | 約162g |
| ワイヤレス | 最大15W | 最大15W |
| USB出力 | USB-C 20W/USB-A 18W | USB-C 22W |
容量は約1.2倍、重さは約1.5倍、厚さはほぼ2倍。1,690円安い代わりに、78g重く、11mm厚い——この差をどう見るかです。家や机に置いて使う時間が長いなら、無印良品の10000mAhは安くて容量も大きい。バッグに入れて毎日持ち歩くなら、78gの差は効いてきます。
⚠️ Amazonで10000mAhモデルを探すときは注意。2026年9月11日に確認したAmazonの出品は、無印良品以外の販売元による7,980円でした(無印良品の価格は5,990円)。買うなら無印良品の店舗かネットストアが確実です。
無印良品 スマホスタンドにもなるモバイルバッテリー 10000mAh(型番 MJ-MS11)
CIO SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8K(型番 CIO-MB20W1C-8K-S2W15)
買う前に確認したい5点
- USBケーブルは別売り——付属品は取扱説明書だけです。本体の充電は、USB-C to CケーブルとPD 20W以上の電源で約2時間(5000mAh)/約3時間(10000mAh)
- USB-Aの書き方が資料で違う——取扱説明書の仕様は最大18Wですが、商品ページには「USB Type-Aは低速給電」とあります。急いで充電したいときはUSB-C(PD 20W)を使うのが確実です
- ワイヤレスは最大15W——マグネット式の充電はUSB接続より遅くなることがある、と取扱説明書にも書かれています。25Wの速さが欲しいならQi2.2対応機を(Qi2.2とQi2の違い)
- ケースに注意——Qi2規格に準拠していないケースやカバーは外して使うよう、取扱説明書で案内されています
- 給電が始まらないときは給電ボタン——スマホを置いても、ケーブルをつないでも給電が始まらないときは、給電ボタンを1回押す仕様です
よくある質問(FAQ)
取扱説明書の仕様では、5000mAhモデルが約170g、10000mAhモデルが約240gです。商品ページの外寸では約167g・約238g、梱包材込みでは約200g・約270gと書かれています。
ワイヤレス出力はQi2の最大15Wです。マグネットとUSBポートを同時に使ったときは、合計で最大15Wになります(取扱説明書の仕様)。
付いていません(付属品は取扱説明書)。本体の充電にUSB-C to CケーブルとPD 20W以上のUSB電源を使うと、5000mAhモデルで約2時間、10000mAhモデルで約3時間です。
無印良品の店舗とネットストアで扱っていて、ネットストアは店舗受け取りにも対応しています。2026年9月11日時点では、Amazonで5000mAhモデルをAmazon.co.jpが販売していた一方、10000mAhモデルは無印良品以外の販売元による7,980円の出品でした。
まとめ|4,990円で「立てて使えるQi2」を選ぶかどうか
無印良品のQi2モバイルバッテリーは、薄さで勝負する製品ではありません。同じ5000mAhの薄型機と比べると、厚さは約2倍、重さは約50g上。そのぶんスタンドとUSB-Aが付いて、価格はいちばん安い。
だから判断はシンプルです。スマホを立てて使う時間が長いなら買い。ポケットに入れて持ち歩くなら、8mm台の薄型を選んだほうが満足しやすい。
出どころを確かめると、記事によって重さが違う理由まで見えてきました。こういう「公式の中の数字のズレ」は、見つけたらまた書いていきます。
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