【2026年版】モバイルバッテリーの正しい捨て方|JBRC協力店・家電量販店・自治体回収の徹底解説

モバイルバッテリーを「燃えないゴミ」に出すと、ゴミ収集車やリサイクル工場で発火し、重大な火災事故につながります。総務省消防庁の発表によると、リチウムイオン電池が原因とみられる火災は年々増加傾向にあり、2026年4月からはモバイルバッテリーのメーカーや輸入販売事業者に回収・再資源化が義務づけられるなど、社会全体で「電池の安全な扱い」が再注目されています。
本記事では、モバイルバッテリーの安全な捨て方を5つの正規ルートで完全網羅し、膨張・発熱時の応急処置までまとめました。引越し・買い替え・古いモデルの処分でお困りの方は、必ず本記事のフローチャートに沿って判断してください。
📝 2026年10月7日に、公式の情報にもとづいて内容を見直しました。以前の版にあった「発熱・煙が出たら水をかけない」は誤りで、消防庁とNITEは、小型の電池製品が出火したら大量の水で消すよう案内しています。家電量販店・自治体・メーカー回収の説明も、各社・各自治体の公式ページに合わせて直しました。
結論:モバイルバッテリーは「燃えないゴミ」では絶対に捨てない
結論からお伝えすると、安全な捨て方は次の5つの正規ルートに限られます。
- JBRC協力店に持ち込む(一般社団法人JBRCの会員企業が登録した回収拠点)
- 家電量販店の店頭回収を利用(JBRCの基準で回収。膨張・破損・水濡れの電池は受け付けない)
- Apple Store のリサイクルを利用(Apple製品が対象。他社製品の扱いは公式に記載なし)
- 自治体の小型家電回収BOX・有害ゴミ回収日を利用(自治体ごとにルール差大)
- 不要品回収業者に依頼(一般廃棄物処理の許可業者を選ぶことが前提)
共通の鉄則は次の3つです。
- 端子部分に絶縁テープ(ビニールテープ等)を巻いてショートを防ぐ
- 濡らさない・破損させない・強い衝撃を与えない
- 分解しない(リチウムイオン電池は内部で発火する可能性あり)
状態別の判断フローチャート(正常品・膨張・発熱・対象機種確認)
処分前にまずチェックすべきは「いま手元のバッテリーがどんな状態か」です。状態によって取れる手段が変わります。
| 状態 | 推奨ルート | 注意点 |
|---|---|---|
| 正常品(外観・動作とも問題なし) | JBRC協力店 / 家電量販店 / 自治体回収BOX | 端子に絶縁テープを巻いて持ち込む |
| 膨張している | お住まいの自治体の出し方を確認(家電量販店などのJBRC回収BOXは膨張品を受け付けません) | 穴を開けない。出すまでは金属製の容器にふたをして保管(NITE) |
| 発熱・異臭・煙 | まず身の安全を確保して119番通報 | 出火したら、可能なら「大量の水をかける、水をためたバケツに投入する。」(総務省消防庁・小型品の場合)。NITEも、大量の水で消火し、できるだけ水没させた状態で119番通報するよう呼びかけています |
| メーカー交換対応の対象機種 | 必ずメーカー公式の交換対応窓口を利用 | 対象機種は各メーカー公式サイトの「お知らせ」で確認(例:CIO公式) |
「自分のモデルが対象か分からない」という場合は、メーカー公式サイトの「お知らせ」「製品交換のお知らせ」「製品安全情報」のページを必ず確認しましょう。型番・ロット番号・製造年月の3点をメモしておくとスムーズです。
① JBRC協力店検索(最も確実な正規ルート)
JBRC(一般社団法人JBRC)は、家電メーカーやバッテリーメーカーが共同で運営する小型充電式電池のリサイクル団体です。会員企業の製品(ニカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池)を協力店などで無料回収しています(JBRCの2026年度版の資料では、協力店は約7,500)。
- 公式サイト:JBRC|一般のお客様へ:リサイクルへのご協力のお願い
- 協力店検索:JBRC 協力店・回収拠点検索から郵便番号や都道府県で検索可能
- 対象:JBRC会員企業の小型充電式電池で、破損・水濡れ・膨張などの異常がないもの。JBRCは「※JBRC回収対象電池かは、リサイクルマーク有無ではなく、次の条件をすべて満たすかでご判断ください。」としています
- 費用:無料
ただし、JBRC非会員メーカーの製品はJBRC協力店では受け取ってもらえない場合があります。Anker・CIO・UGREEN・エレコムなど主要ブランドの加盟状況は時期により変動するため、持ち込む前に必ず公式の協力店検索で対象品目を確認してください。
② 家電量販店の店頭回収(膨張したものは受け付けない)
家電量販店の店頭回収は、多くがJBRC(小型充電式電池のリサイクル団体)の基準で動いています。JBRCの回収の条件の1つは「破損、水濡れや膨張等の異常のある電池や、外装なしのラミネートタイプの電池ではないこと」(JBRC)。つまり、膨らんだ電池は、量販店の回収BOXには入れられません。
各社の公式ページで確かめられた扱いを並べます(2026年10月7日確認)。
| 店 | 店頭の回収 | 膨張・破損したもの | 公式ページの記載 |
|---|---|---|---|
| ビックカメラ(コジマ・ソフマップも同じ案内) | 店頭へ持参。回収品目の例にモバイルバッテリー | 回収できない。自治体に相談 | 「使用済みの充電式電池はビックカメラ・コジマ・ソフマップの店頭までお持ちください。」/回収できない電池の欄に「●破損・変形・膨張した電池パック や解体された電池パック。」/「処分方法は、上記リサイクル不可の内容を添えてお住まいの自治体にご相談ください」 |
| ノジマ | 1人5個まで無料(購入の有無は問わない) | 無料処分は不可。店頭スタッフに相談 | 「ノジマではモバイルバッテリーの処分を、お一人様5個まで無料で承っております。」「下記の状態のモバイルバッテリー・電池は無料処分は承れません」 |
| エディオン | 係員に手渡し。回収していない店舗もある | 対象外 | 「回収対象の小型充電式電池を店頭にお持ちの際は、係員に直接お渡しください。」「※一部の店舗では小型充電式電池の回収を行っていない場合がありますので、回収可否については各店舗へお問い合わせください。」 |
| ジョーシン | 店頭に回収ボックス | 公式ページに記載なし | 「使用済みボタン電池・充電式電池は電池工業会及びJBRCと連携して回収・リサイクルを推進しています。」 |
| ヤマダデンキ | 電池・モバイルバッテリー専用の回収の案内は見つからず(有料の小型家電回収サービスはある) | 記載なし | — |
| ヨドバシカメラ | 公式サイトで電池の回収の案内を見つけられず | — | — |
| ケーズデンキ | 公式サイトを確認できず | — | — |
💡 JBRCの協力店として登録されているかは、同じチェーンでも店舗ごとに違います。持ち込む前に、JBRC公式の協力店検索で店舗を確かめると確実です。持ち込むときは、端子にビニールテープなどを貼って絶縁してください。
③ Apple Store のリサイクル(Apple製品が対象)
Appleのリサイクルの案内は「使い終わったMac、iPad、iPhone、iPod、Apple Watch等のApple製品をお近くのApple Storeまでお持ちください。」(Apple公式)。
他社製のモバイルバッテリーを受け付けるという記載は、Apple公式には見当たりませんでした(2026年10月7日確認)。Apple製品を手放すときの選択肢と考えて、他社製品は持ち込む前に店舗に確かめてください。
④ 自治体の回収(膨張したものの出し方は地域で違う)
自治体の出し方は、地域でかなり違います。とくに膨張・破損したものは、ふだんの回収に出せる所と、窓口へ持ち込む所に分かれます。各自治体の公式ページで確かめた例です(2026年10月7日確認)。
| 自治体 | 膨張・破損したもの | 公式ページの記載 |
|---|---|---|
| 新宿区 | 清掃事務所・各清掃センターへ持参(ふだんは資源の日に集積所) | 「【注記】変形または膨張している(膨らんでいる)小型充電式電池は、新宿清掃事務所・各清掃センターへお持ちください。」 |
| 品川区 | 収集する(月2回の陶器・ガラス・金属ごみの日に別袋) | 「・膨張したモバイルバッテリーも収集します。」 |
| 大田区 | 専用の回収ボックスに入れられる(電池単体・モバイルバッテリー) | 「※小型充電式電池単体・モバイルバッテリーであれば、膨張・破損したものも、投入可能です。」 |
| 墨田区 | 清掃事務所へ持参し、職員に手渡し | 「…区内2か所にある清掃事務所までお持ちになり、職員に手渡してください。」 |
| 横浜市 | 集積場所に出せない。各区の資源循環局事務所へ持ち込み | 「※膨張・破損した電池やポータブル電源は、集積場所に出すことはできません。」 |
| 大阪市 | 回収する(環境事業センターの窓口で職員に手渡し、または訪問回収) | 「膨張・変形したリチウムイオン電池等も回収します。」 |
| 名古屋市 | 公式ページに記載なし(ふだんは電池類を週1回) | 「週1回のプラスチック資源と同じ日に収集します。」 |
| 神戸市 | 回収ボックスは不可。区の環境局事業所に相談して持ち込み | 「※膨張・破損した製品は回収できません。お住まいの区の環境局事業所へご相談のうえ、お持ち込みください。」 |
全国では、環境省が2026年9月29日に公表した調査で「リチウムイオン電池又はリチウムイオン電池使用製品を回収している市町村は86.2%となり、前年度から8.9ポイント増加しました。」一方で「膨張・変形したリチウムイオン電池又はリチウムイオン電池使用製品を回収している市町村は41.3%でした。」(「回収していない」には、方法を明示していないが住民が持ち込めば回収している市町村も含む、という注記つき・環境省)。
市町村の回収について、環境省は廃棄物処理法にもとづく市町村の処理責任から説明しています。2025年4月の通知では「家庭から排出される全てのリチウム蓄電池等の安全な処理体制を構築していく必要がある。」とし、市町村に「住民に対して、製造事業者等の自主回収の対象品だけでなく自主回収を行っていないリチウム蓄電池及び膨張・変形したリチウム蓄電池の排出方法を明示すること。」と求めています(環境省の通知)。
お住まいの自治体名と「モバイルバッテリー 膨張」で検索して、公式ページを確かめてください。
⑤ 不要品回収業者(注意点込み)
引越しや遺品整理など大量に処分が必要な場合は、不要品回収業者の利用も選択肢に入ります。ただし違法業者によるトラブルが多発しているため、次の3点を必ず確認してください。
- 市区町村の「一般廃棄物処理業」許可番号が公式サイトに記載されているか
- 無料を強調する業者・トラックで巡回する業者は避ける(違法な可能性が高い)
- 見積りと領収書を必ず書面で取得する
正規の家電リサイクル・小型家電回収を行う事業者リストは、環境省 認定事業者一覧で確認できます。
⑥ メーカー回収プログラムを使う:CIO「回収サービス」(他社製モバイルバッテリーもOK)
ここまで紹介した5つは、いわば公的・量販系の正規ルート。実はそれに加えて、メーカーが自社で運営する「独自の回収プログラム」という選択肢もあります。代表例が、日本のガジェットメーカー CIO(シーアイオー) の回収サービスです。
面白いのは、「他社製のモバイルバッテリーも引き取る」窓口があること。「CIO製じゃないと無理でしょ?」と思いきや、ちゃんと受け付けてくれる。引き出しに眠っている歴代モバイルバッテリーをまとめて処分したい人にとっては、かなり現実的な選択肢になります。
CIO回収サービスは4系統ある
「CIOの回収サービス」と一口に言っても、対象品目と対象メーカーで4つの窓口に分かれています。自分が処分したい品物がどの窓口に該当するか、まずは下の表で確認しましょう。
| サービス | 対象品目 | 対象メーカー | 最大数 | 公式ページ |
|---|---|---|---|---|
| 自社モバイルバッテリー回収 | モバイルバッテリー | CIO製 | 5個 | collectservice |
| 他社モバイルバッテリー回収 | モバイルバッテリー | 他社製OK | 5個 | othercollectservice |
| 自社充電器回収 | 充電器(ACアダプター) | CIO製 | 5個 | adcollectcio |
| 他社充電器回収 | 充電器(ACアダプター) | 他社製 | 5個 | adcollectother |
本記事の本筋に直結するのは、表の2行目「他社モバイルバッテリー回収」。CIO以外のブランド(Anker・エレコム・名もなき中華製も含めて)のモバイルバッテリーを、最大5個まで自宅から発送で処分できます。ただし「※掃除機や美顔器などに使用されるバッテリーなどは対象外となります。」とされています。
⚠️ 申し込む前に知っておきたいこと
- CIO会員の登録が必要(「本サービスをご利用いただくには、CIO会員へのご登録が必要です。」)
- 1回で回収できるのは5個まで(「※一度の回収サービスのご利用で回収可能なモバイルバッテリーは5個までです。」)
- 故障・破損したものは対象、膨張したものは対象外(CIOの説明画像に「故障、破損している製品も対象となります。※膨張している場合は対象外です。」)
- 送るのはCIOから届く返送用封筒で(「弊社へ着払いにて到着した製品は受け取りをいたしません。」)
- 「本サービスの商用利用は固くお断りいたします。」
申し込みの流れ(購入が先)
CIOの他社品回収は、CIO製品の購入とセットの仕組みです。CIOは「本サービスは、ご不要になったモバイルバッテリーを回収することで、新しくCIO製のモバイルバッテリーを割引価格にてご購入いただけるサービスです。」と説明しています。Amazonの場合の流れは次のとおりです(CIO公式の説明画像より)。
- CIO会員に登録する
- Amazon CIO公式店(またはCIO Mate公式店)で、クーポンを使って特典の対象製品を買う(「購入いただいた際のご注文番号が、STEP3の本申請にて必要となります。」)
- 注文番号を入れて本申請する
- 受付が済むと返送用封筒が届く(「モバイルバッテリーをお送りいただくための返送用封筒は、受付完了後、弊社より発送いたします。」)
- 封筒で、処分したいモバイルバッテリー(5個まで)を送る
Makuakeの場合は「返送用封筒は、応援購入いただいた製品と一緒に発送いたします。」とされています。
ℹ️ CIOの回収で「メンテナンスして再活用」と書かれているのは、充電器(ACアダプター)の回収のほうです(「回収した充電器はメンテナンス後、取り組みに賛同いただける企業様や地方自治体等へお配りし、再活用いただく予定です。」・CIO公式)。モバイルバッテリーの回収のページには、再活用の記載はありません。
🔗 各サービス公式ページ
「他社充電器(ACアダプター)回収」「自社充電器回収」は、純粋な充電器(ACアダプター単体)が対象です。
モバイルバッテリー機能付き充電器(PD対応・モバイルバッテリー兼用モデルなど)は対象外になります。
該当する製品は、上の「自社モバイルバッテリー回収」または「他社モバイルバッテリー回収」窓口を選択してください。バッテリー内蔵製品は発火リスクの観点から別ルート扱いになっています。
念のためもう一度。CIOの回収は膨張したものは対象外です。膨張したものは量販店のJBRC回収BOXにも入れられないので、お住まいの自治体の案内に従ってください。
2026年の新しい動き:メーカーの回収と、膨張品も受ける実証
2026年4月1日から、モバイルバッテリーは資源有効利用促進法で、メーカーなどが自主回収・再資源化する製品に加わりました。経済産業省の資料は「自主回収・再資源化の対象製品に、電源装置(モバイルバッテリー)、携帯電話用装置(スマートフォン等)、加熱式たばこデバイスを追加。」(経済産業省)。消費者庁も「これらの製品については、メーカーなどが実施する回収方法の利用も検討しましょう。」と呼びかけています(消費者庁)。
ただ、メーカーの回収は、自社製品だけ・膨張品は対象外という所が多いのが今の状況です。CIOは他社製品も受けますが膨張品は対象外(下の⑥)。Ankerは、郵送の回収で「また、弊社製品でない場合もお受け取りできかねます。」(Anker)、Anker Storeの下取りで「※他社製品は引き取り対象外です」としています(Anker Magazine)。
📍 埼玉県では、期間限定の実証で、Anker Storeが他社製品や膨張したものも回収しています。
- 期間:2026年10月1日〜12月23日(予定)
- 場所:埼玉県内のAnker Store 4店(入間・ららぽーと富士見・越谷レイクタウン・ふかや花園)
- 対象:モバイルバッテリー・ワイヤレスイヤホン・加熱式/電子たばこ。埼玉県は「*3品目ともアンカー・ジャパン株式会社の製品に限りません(他社製品も回収対象です)。」(埼玉県)、Ankerは「※不具合品や膨張したモバイルバッテリーも対象となります。」(Anker)
- 持ち込むときは「*持ち込みの際は、バッテリー残量をゼロにしていただきますようご協力をお願いします。」
- 越谷市リサイクルプラザでも、「対象品:膨張したリチウムイオン電池等」の回収を2026年11月30日まで行っています(越谷市)
- 実証が終わったあとについて、Ankerは「実証終了後の継続的な実施についても検討を行います。」としていて、続くかは決まっていません
回収を断られるケース・自分で対処すべきケース
JBRC協力店や家電量販店でも、以下のケースは回収を断られたり、別の窓口を案内されることがあります。事前に把握しておくと無駄足を防げます。
- 膨張・変形・液漏れしたもの:量販店のJBRC回収BOXには入れられません。金属製の容器にふたをして保管し、お住まいの自治体の案内に従ってください
- メーカーが分からないもの・JBRCの会員でないメーカーのもの:JBRCの協力店では対象外です。ノジマも「電池種類またはメーカーが不明な場合」は無料処分できないとしています。自治体の案内を確認してください
- ポータブル電源:ノジマは無料処分できないものに挙げています。購入店やメーカーの回収窓口を確認してください
- 電池を取り外せない製品(ワイヤレスイヤホンなど):分解せず、そのまま自治体のルールで出します。環境省は市町村に、取り外せない製品は「分解せず、そのまま排出するよう周知すること。」と通知しています
判断に迷ったら、まずはJBRC公式FAQか自治体ゴミ受付センターに電話相談するのが最短ルートです。
引越し・買い替え時のモバイルバッテリー処分チェックリスト
古い1本を手放したら、次の1本は、PSEマークがあり、過充電や過熱などの保護機能をメーカーが公式に書いているものを選んでください。参考に、私が持っているのと同じCIOのモバイルバッテリーを置いておきます(私のは福袋の限定色です)。
引越しや買い替えのタイミングは、家中の古いモバイルバッテリーをまとめて処分する絶好のチャンスです。次のチェックリストを使って、漏れなく安全に対応しましょう。
- 手元のモバイルバッテリーを全部1か所に集める(カバンの中も確認)
- 1個ずつ外観を点検(膨張・変形・異臭・液漏れ)
- 正常品は端子に絶縁テープを貼り、ジップロック等で個別包装
- 異常品(膨張・変形・異臭・液漏れ)は金属製の容器にふたをして保管し、自治体に出し方を確認(量販店のJBRC回収BOXは受け付けない)
- 数が多いときは、個数の上限に注意(ノジマは1人5個まで、CIOの回収は1回5個まで)
- 処分後は新しいモデルに買い替え、過充電保護・温度管理機能のある製品を選ぶ
「燃えないゴミに出してはいけない」理由を改めて理解する
市区町村のゴミ収集車には、回収後に内部で圧縮する「パッカー車」が多く採用されています。リチウムイオン電池が圧縮を受けると内部短絡を起こし、車両火災・処理施設火災の原因になります。実際、東京消防庁や各自治体はリチウムイオン電池火災に関する注意喚起を継続的に発信しており、「燃えないゴミ」「資源ゴミ」に出してしまうとそれだけで重大事故の引き金になることが分かっています。
火災が発生すると、清掃員の生命リスクはもちろん、消火活動・処理施設の停止により地域全体のゴミ収集が止まる事態になります。「自分一個くらい」が大規模インフラ停止につながるため、必ず本記事で紹介した正規ルートを利用してください。
リチウムイオン電池の火災事故が増えている背景
環境省が2026年9月29日に公表した調査では、「令和7年度において、リチウムイオン電池等に起因すると疑われる火災事故等(発煙・発火を含む)は39,282件、そのうち職員又は消防隊による消火が行われた火災事故等は9,456件でした。」市町村が挙げた原因の品目(複数回答)で、いちばん多かったのはモバイルバッテリーです(環境省)。
また、国交省の「危険物の代表例」(2026年4月24日更新)では、ナトリウムイオン電池を内蔵したモバイルバッテリーは機内持込・預入とも不可とされています。詳しくは 【2026年4月24日施行】ナトリウムイオン電池は飛行機NG!モバイルバッテリー新ルール完全解説 をご覧ください。
参考一次情報:
- 総務省消防庁 公表資料(予防課・消防統計)
- 東京消防庁 リチウムイオン電池火災注意喚起
- NITE(製品評価技術基盤機構)製品事故注意喚起
応急処置Q&A:膨張・水没・旅行先で異常を感じたら
Q1. 膨張したモバイルバッテリーを今すぐ処分したい
膨張は内部ガスが発生しているサインで、強い衝撃や穴あけで発火につながる可能性があります。次の手順を守ってください。
- 絶対に分解・加圧・穴あけをしない
- 金属製の容器にふたをして保管する(NITE「モバイルバッテリーが膨らんでしまった際は、金属製の容器にふたをして密封してください。」)
- お住まいの自治体の案内を確認する(膨張品の出し方は自治体ごとに大きく違います)
- 「燃えないゴミ」「資源ゴミ」「不燃ゴミ」には絶対に出さない
Q2. 水没・破損した場合
水没や落下で外装がへこんだ場合は、内部のセパレーター(電極を隔てる膜)が破損している可能性があります。乾かしての再利用はせず、金属製の容器にふたをして保管し、自治体に出し方を確認してください。
Q3. 旅行先(飛行機・新幹線・ホテル)で異常に気づいた場合
機内や車内で発熱・発煙に気づいたら、すぐに乗務員に知らせてください。ホテルなどで出火したら、まず身の安全を確保して119番通報を。
飛行機にモバイルバッテリーを持ち込む際の最新ルールは、【2026年4月新ルール】飛行機でのモバイルバッテリー完全ガイドと【2026年最新】飛行機のモバイルバッテリー規制まとめもあわせてご確認ください。
そもそも処分が必要にならないための予防策
- 真夏の車内・直射日光下に放置しない
- 純正またはPSEマーク付きの充電器を使用する
買い替え候補としては、最新の安全基準(PSE適合・過充電保護・温度管理)を満たすモデルを選びましょう。具体的なおすすめモデルは 【2026年決定版】モバイルバッテリーおすすめ11選|プロが選ぶ用途別ランキング や、機内持込基準を満たした選び方は 【2026年最新】飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの選び方 を参考にしてください。
古い1台を手放したら、次の1台を。最近は同じ容量でもかなり薄く軽くなっています。
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まとめ:5つの正規ルートを覚えて安全に処分しよう
モバイルバッテリーは正しく処分すれば誰も傷つけませんが、一歩間違えるとゴミ収集車・処理施設・自宅で重大な火災を引き起こします。本記事で紹介したJBRC協力店・家電量販店・Apple Store・自治体回収・正規の不要品回収業者の5ルートを覚え、状態に応じて適切な手段を選んでください。引越しや買い替えのタイミングは、古いバッテリーを安全に手放すチャンスでもあります。
「お住まいの自治体ルール」と「メーカー公式の交換対応案内」の確認は、必ず一次情報で行うことを忘れないようにしましょう。
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