羽田の保安検査で、目の前の家族連れが30,000mAhのバッテリーを没収されているのを見ました。2026年のGW明け、出張帰りの第2ターミナル。お父さんが「容量制限なんて聞いてない」と食い下がるも、係員は淡々と「100Whを超えています」と一言。あの光景、今でも忘れません。
モバイルバッテリーを買い続けて10年。Poweradd 20000mAhから始まり、AUKEY、enkeeo、ノーブランドの2-in-1、そして2022年以降はCIO中心に乗り換え、現在の所有は6ブランド・10台超。出張・旅行のたびに「これは機内に持ち込めるか?」を一番気にしてきた人間として、2026年4月の航空法改正は無視できない事件です。
そして声を大にして言いたい。「100Wh計算してから空港行け」——これだけ覚えて帰ってください。残りは保険です。
上限はあくまで電池1個あたり100Wh。複数所持の合計ではありません。
この記事でわかること
- 2026年4月から変わった3つの新ルール(機内使用・本体充電・個数制限)
- 自分のバッテリーが持ち込めるか1分でわかるWh早見表
- JAL・ANA・国際線の航空会社別ルール
- 機内で困らないための6つのTips(10年遍歴の中で身についた小ワザ)
- 新ルールに合うCIO SMARTCOBYシリーズ/Anker おすすめモデル
【重要】2026年4月から変わる3つのルール
国土交通省がICAO(国際民間航空機関)の基準に基づき、2026年4月中旬より航空法を改正。日本発着の全便が対象です。背景としては、世界的に航空機内のリチウム電池発火事故が増えていること。詳しくは そのモバイルバッテリー飛行機NGです【2026法改正】 でも触れています。
ルール① 機内でのモバイルバッテリー使用が禁止
これまで:機内でモバイルバッテリーからスマホを充電できた。
2026年4月以降:機内でモバイルバッテリーからスマホ・タブレット等への充電が全面禁止。シートポケットに入れたまま給電、もNGです。
ただし、座席備え付けのUSBポートやコンセントからスマホを直接充電することは、引き続きOK。
ルール② モバイルバッテリー自体の充電も禁止
これまで:機内コンセントでモバイルバッテリー本体を充電できた。
2026年4月以降:機内電源を使ってモバイルバッテリーを充電することも禁止。長距離フライトで「機内で満タンに戻す」運用は、もうできません。
ルール③ 持ち込みは1人2個まで(容量問わず)
これまで:100Wh以下は個数制限なし。
2026年4月以降:容量に関係なく1人あたり2個まで。160Wh超は引き続き持ち込み不可。
| 容量 | 旧ルール | 新ルール |
|---|---|---|
| 100Wh以下 | 個数制限なし | 2個まで |
| 100〜160Wh | 2個まで | 2個まで(変わらず) |
| 160Wh超 | 持ち込み不可 | 持ち込み不可(変わらず) |
過去の規制まとめは 飛行機のモバイルバッテリー規制まとめ|100Wh・160Wh上限と国際線ルール完全解説 もあわせてどうぞ。
Wh早見表:自分のバッテリーは持ち込める?
WhはmAhから次の式で計算できます。
Wh = mAh × 3.7 ÷ 1000
- 10,000mAh → 37Wh(旅行の主力・余裕でセーフ)
- 20,000mAh → 74Wh(PC兼用・まだセーフ)
- 25,000mAh → 92.5Wh(ギリギリセーフ・申告不要ライン)
- 27,000mAh → 99.9Wh(100Wh境界線・ここから先は申告必須)
- 30,000mAh → 111Wh(申告すれば持ち込み可・100〜160Wh帯)
- 45,000mAh → 166.5Wh(❌ 持ち込み不可・受託もNG)
計算式:mAh × 3.7 ÷ 1000 = Wh。本体表記がない=没収候補と思ってください。
容量別ざっくり判断表
| 容量目安 | Wh換算 | 判定 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| 3,000mAh | 約11Wh | ✅ OK | 1泊出張・スマホ1回分 |
| 5,000mAh | 約18.5Wh | ✅ OK | 日帰り・MagSafe薄型派 |
| 10,000mAh | 約37Wh | ✅ OK | 1〜2泊旅行の主力 |
| 20,000mAh | 約74Wh | ✅ OK | 長距離・PC兼用 |
| 27,000mAh前後 | 約100Wh | ✅ OK(境界) | カメラマン・配信者 |
| 30,000mAh | 約111Wh | ⚠️ 100〜160Wh帯 | 申告で可・要確認 |
| 45,000mAh | 約166Wh | ❌ NG | 持ち込み不可 |
ざっくり覚え方:「27,000mAh以下なら100Wh以内」「43,000mAh以下なら160Wh以内」。これだけ覚えておけば9割の旅行は迷いません。
人気製品のWh一覧
| 製品 | 容量 | Wh換算 | 持ち込み |
|---|---|---|---|
| CIO SMARTCOBY ULTRA SLIM 3K | 3,000mAh | 約11Wh | ✅ OK |
| CIO SMARTCOBY SLIM Ⅱ Pro 8K | 8,000mAh | 約29.6Wh | ✅ OK |
| CIO SMARTCOBY Pro 10K | 10,000mAh | 約37Wh | ✅ OK |
| CIO SMARTCOBY Pro CABLE 10K | 10,000mAh | 約37Wh | ✅ OK |
| Anker 621 MagGo 5000 | 5,000mAh | 約18.5Wh | ✅ OK |
| Anker PowerCore 10000 | 10,000mAh | 約37Wh | ✅ OK |
| Anker PowerCore 20000 | 20,000mAh | 約74Wh | ✅ OK |
| 一般的な30,000mAh品 | 30,000mAh | 約111Wh | ⚠️ 要申告 |
| 大容量45,000mAh品 | 45,000mAh | 約166Wh | ❌ NG |
航空会社別ルール(2026年4月時点)
国内大手・LCC・海外主要キャリアを横断比較。2026年5月時点で公開されている各社ポリシーを整理しました。
| 航空会社 | 持ち込み | 機内使用 | 本体給電 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ANA | 2個まで | ❌ 禁止 | ❌ 禁止 | シートポケット格納のままの給電もNG |
| JAL | 2個まで | ❌ 禁止 | ❌ 禁止 | USB-PD出力時は手元保持必須 |
| ZIPAIR | 2個まで | ❌ 禁止 | ❌ 禁止 | JAL系列・同等運用 |
| スカイマーク | 2個まで | ❌ 禁止 | ❌ 禁止 | 全便対応済 |
| Peach | 2個まで | ❌ 禁止 | ❌ 禁止 | LCCも同等運用 |
| Jetstar Japan | 2個まで | ❌ 禁止 | ❌ 禁止 | 豪本社ルール準拠 |
| Spring Japan | 2個まで | ❌ 禁止 | ❌ 禁止 | 中国系トランジット便は3C認証要注意 |
| 航空会社 | 100Wh以下 | 100〜160Wh | 機内使用 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| United Airlines | 2個まで | 申告で2個 | ⚠️ 段階規制 | 2026年5月以降は座席給電のみOKに段階移行 |
| Delta Air Lines | 2個まで | 申告で2個 | ⚠️ 段階規制 | FAA基準準拠・本体は手元保持指示あり |
| Singapore Airlines | 2個まで | 申告で2個 | ❌ 禁止 | 2025年から先行禁止・最も厳格 |
| Cathay Pacific | 2個まで | 申告で2個 | ❌ 禁止 | 2025年3月から機内使用禁止運用 |
| 大韓航空 / アシアナ | 2個まで | 申告で2個 | ❌ 禁止 | 韓国国土交通部の通達で2025年3月から禁止 |
| 中国系(CA/MU/CZ) | 2個まで | 申告で2個 | ❌ 禁止 | 3C認証必須・無印は没収リスク |
国際線は航空会社によってルールが異なります。特に東南アジア・中国系の航空会社は独自ルールを持つ場合があるため、搭乗前に必ず公式サイトで確認しましょう。中国系トランジット時の3C認証問題は 3C認証のモバイルバッテリーは中国トランジットで没収される? で詳しく解説しています。
搭乗前チェック5項目
- Wh表記が本体に書いてあるか
- 100Wh以下か(多くの10,000〜20,000mAhはここに収まる)
- 受託手荷物ではなく機内持ち込みにする
- 短絡防止のためポート保護をしておく
- USB-C PD出力がW数として把握できているか
| 容量(mAh) | 目安Wh | 国内線 | 国際線(代表例) |
|---|---|---|---|
| 5,000 | 約19Wh | ○ | ○ |
| 10,000 | 約37Wh | ○ | ○ |
| 20,000 | 約74Wh | ○ | ○ |
| 27,000 | 約100Wh | △ 申告境界 | △ 申告境界 |
機内で困らない6つのTips(10年遍歴の小ワザ)
機内で「使えない」前提に切り替わると、行動も変わります。私が10年で身につけた、地味だけど効く工夫を6つ。
- 出発前夜に必ず満タンに。空港に着いてからの「あ、充電忘れた」が一番つらい。前夜に枕元で寝かせる習慣を作っておくと安心です。
- 空港ラウンジ・搭乗ゲートの電源は積極的に使う。機内で使えない分、地上で稼ぎます。最近は搭乗待ち列の足元にコンセントがある空港も増えました。
- 機内ではバッテリーを「機内モード」のスマホ充電に振らず、シートのUSBポートを使う。これがいちばん確実で、ルール違反のリスクもゼロ。
- バッテリーは必ず手荷物に入れる(受託手荷物に入れるのは元から禁止)。透明ポーチにまとめておくと保安検査も早い。
- Wh表記の有無を出発前にチェック。本体に「○○Wh」の刻印がないモデルは没収リスクがあります。古いノーブランド品は要注意。
- 2個まで=「容量を分散」できると捉える。私は10,000mAh×1+3,000〜5,000mAh×1の二段構えに落ち着きました。1台で20,000mAhを持つより、リスクも荷物の偏りも減ります。
新ルール対応 旅行おすすめモバイルバッテリー
機内で使えなくなった今、旅行用バッテリーに求められる条件はこう変わります。
- 軽くてコンパクト——機内で取り出して使う前提が消えたので、荷物の邪魔にならないことが最優先。
- 急速充電対応——空港・ホテルで短時間に戻せること。30W前後あると安心。
- 2個以内で足りる容量設計——10,000mAh+5,000mAhの二段構えが現実解。
CIOユーザー歴4年、SMARTCOBY Proを5世代揃えてしまった人間として、いまの旅行用ベストはこの3台に落ち着いています。
最優先:CIO SMARTCOBY Pro 10K(10年遍歴の現行エース・100Wh境界線まで余裕)
- 容量:10,000mAh(約37Wh=100Wh上限の37%・余裕で機内持込)
- 出力:最大35W USB-PD・Qi2.2(25W)マグネット給電対応
- 半固体電池採用で発火リスク低減・PSE/Wh表記あり
- 10年でモバイルバッテリー6ブランド試した私の現行エース。出張カバンの定位置です
仕様詳細・実機レビューは SMARTCOBY Pro 10K 機内持込100Wh対応・半固体電池レビュー へ。Wh表記が刻印されているので保安検査でも一発通過です。
2位:CIO SMARTCOBY SLIM Ⅱ Pro 8K(薄型・MagSafe対応)
- 容量:8,000mAh(約29.6Wh)/ 厚さわずか11mm / 重量約155g
- 出力:最大30W(有線)/ MagSafe対応
- iPhoneにマグネットで貼り付けたまま、ホテルや空港で素早く充電できる薄型代表。詳細は SMARTCOBY SLIM Ⅱ Pro 8Kレビュー へ。
3位:CIO SMARTCOBY Pro CABLE 10K(ケーブル内蔵・荷物最小化)
- 容量:10,000mAh(約37Wh)/ 出力最大35W / 重量約195g
- USB-Cケーブルが本体に内蔵。「ケーブルどこいった」の事故が消えます。旅行荷物を最小化したい派にハマる1台。
4位:CIO SMARTCOBY ULTRA SLIM 3K(2個目の予備に)(二段目の予備に)
- 容量:3,000mAh(約11Wh)/ 世界最薄4.98mm / Find My対応
- 2個まで制限の「もう1個」を、軽さ最優先で。詳細は SMARTCOBY ULTRA SLIM 3Kレビュー へ。
番外:Anker PowerCore 10000 PD Redux 25W
- 容量:10,000mAh(約37Wh)/ 出力最大25W / 約180g
- Anker歴10年の身から見ても、コスパと信頼性の落としどころが絶妙。1〜2泊ならこれ1台で足ります。
もっと候補を比較したい方は モバイルバッテリーおすすめ11選【2026年最新】 や、Anker縛りなら Ankerモバイルバッテリーおすすめ5選 もどうぞ。
よくある質問 Q&A
Q. 機内でスマホをモバイルバッテリーにつないだまま置いておくのもダメ?
A. はい、禁止です。充電行為そのものが禁止のため、ケーブルを接続して給電する行為はすべてNG。
Q. 機内のUSBポートは使えるの?
A. 使えます。座席に備え付けのUSBポートやコンセントからスマホを直接充電することは、引き続き可能です。
Q. 違反したらどうなる?
A. 乗務員からの使用中止の指示に従う必要があります。繰り返し違反した場合、目的地到着後に当局へ引き渡される可能性もあります。
Q. カメラや補聴器のリチウム電池も対象?
A. 「予備電池」扱いになるリチウム電池は同様の制限対象。機器本体に装着している電池は対象外です。
Q. 海外からの帰国便も新ルールの対象?
A. 日本発着便はすべて対象。ただし外国の航空会社が運航する便は、その国・航空会社のルールも適用されます。
Q. 古いモバイルバッテリーで処分したいものはどうする?
A. 自治体の回収では取り扱えません。モバイルバッテリーの正しい捨て方|JBRC協力店ガイド を参考に、安全に手放してください。
⏰ 価格は変動します・タイミングが大事
⏰ 価格は変動します・タイミングが大事
怖がりすぎず、ただし「Wh表記がない怪しい1台」は今日捨てましょう。
👉 モバイルバッテリー容量計算ツール(mAh⇔Wh変換・100Wh境界判定付き)
空港カウンターで揉める前に、今日の夜にチェック推奨です。
まとめ
2026年4月の新ルールで変わる3点。
① 機内でモバイルバッテリーからの充電 → 禁止
② 機内でモバイルバッテリー本体への充電 → 禁止
③ 持ち込みは1人2個まで(容量に関わらず)
機内で使えなくなった分、旅行前にしっかり充電して出発することと、2個以内で足りる容量設計が重要になります。10年バッテリーを買い替えてきた私の結論は、「10,000mAh×1+3〜5,000mAh×1の二段構え」。これなら新ルールでも、過不足なく乗り切れます。
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- 機内持ち込み最適化モデルなら → SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.2 Pro 10K
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