【開発秘話】なぜCIOは「世界最小」を作れるのか?中橋社長の「わがまま」から始まるモノづくり
CIOの製品を使っていると、ふと思うことがあります。「なぜ、AnkerやBelkinといった世界の巨人がひしめく市場で、大阪の小さな会社がここまで戦えるのか?」と。
その答えは、株式会社CIOの代表、中橋翔大(なかはし しょうた)氏の強烈なリーダーシップと、開発の裏側にある泥臭い努力にありました。
今日は、私が取材やインタビュー記事などを通じて集めた、CIOの「中の人の想い」を深掘りします。
1. 原点は「いちガジェットオタク」としての憤り
実はCIO、最初はメーカーではなく、海外ガジェットの輸入販売(商社)からスタートしています。 しかし、中橋社長はそこで壁にぶつかりました。
「安くてハイスペックな海外製品はある。でも、デザインがダサかったり、日本人の感覚に合わなかったり、すぐ壊れたりする。」
「自分が本当に欲しいものが、世の中にない」 この、いちガジェット好きとしての純粋な不満(憤り)こそが、CIOメーカー化の原動力でした。
彼らの開発会議は、マーケティングデータから始まるのではありません。 「俺たちがカフェでドヤ顔で使える充電器が欲しい!」 という、社長とスタッフの**「わがまま」**から始まっているのです。
2. 「1mm」を削るための戦い(SMARTCOBY Pro 開発秘話)
CIOの名を世に知らしめた名機『SMARTCOBY Pro 30W』。 「カードサイズで30W出力・10000mAh」という常識破りのスペックですが、開発は困難を極めました。
- 課題: バッテリーセルと基板を入れると、どうしても分厚くなる。
- 決断: 通常の設計セオリーを無視し、基板の配置を立体パズル(テトリス)のように組み替える。
- リスク: 小さくすればするほど「熱」がこもる。
ここで彼らが選んだのは、安全性を確保しつつギリギリまで空間を削ぎ落とす**「高密度実装」への挑戦でした。 0.1mm単位でパーツの位置を調整し、「これ以上削ったらショートする」という限界のライン**を攻めた結果、あのサイズが生まれたのです。
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私のイチオシポイント! 大手メーカーなら「安全マージンを大きにとって、サイズを一回り大きくしよう」となるところを、CIOは「熱対策テクノロジー(放熱シートや樹脂)を駆使して、サイズは絶対に変えない」という意地を見せました。
3. 「シボ加工」はコスト度外視の愛
CIO製品の代名詞である、表面のザラザラした「シボ加工」。 実はこれ、ツルツルのプラスチックで作るよりも、金型のコストが高くつくそうです。
それでもなぜ採用するのか? それは社長自身が、「気に入って買ったガジェットが、カバンの中で鍵と擦れて傷だらけになるのが許せなかったから」です。
「長く愛用してほしいから、傷を目立たなくする」 この、スペック表には現れない「優しさ」こそが、私たちがCIOを好きになる最大の理由ではないでしょうか。
4. 失敗を隠さない「共創」のスタンス
CIOの凄さは、失敗や不具合が起きたときの対応にもあります。 過去、クラウドファンディングで「コイル鳴き(充電中にキーンという音がする)」などの指摘を受けた際、彼らはそれを隠蔽せず、「次回の製品でどう改善したか」を正直に発信し続けました。
「僕たちは完璧ではない。だから、ユーザーの皆さんの声で育ててください」
この謙虚さと、関西人らしい「やってみなはれ」精神のハイブリッド。これが、応援したくなるブランド「CIO」の正体なのです。
まとめ:CIO製品は「手紙」である
こうして背景を知ると、CIOの充電器は単なる工業製品ではなく、 「日本のガジェット好きのみんな、こんなん欲しかったやろ?」 という、中橋社長からの手紙のように思えてきませんか?
だからこそ私は、今日もCIOの充電器をポーチに入れて出かけるのです。
皆様もぜひ入れて出かけてください!!

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