財布を一度なくしてから、紛失防止タグを3年入れっぱなしにしています

カード型の紛失防止タグ Anker Eufy Security SmartTrack Card。厚さ2.4mm、電池寿命は最大3年で交換できない
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財布を、一度なくしたことがあります。あの時の、ポケットを何度も叩き直すあの感じ。財布そのものより、あとから効いてきたのは「またやるかもしれない」という気持ちのほうでした。

それ以来ずっと、財布に紛失防止タグを入れっぱなしにしています。Eufy Security SmartTrack Card——充電器で10年つき合ってきたAnkerの、セキュリティブランドの製品です。ガジェットは基本「欲しいから」買ってきた私が、これだけは「二度と同じ思いをしたくないから」買いました。

買ったのは2023年。気づけば3年です。そして3年目のいま、いちばん気にしているのは位置情報の精度ではなく——電池でした。

目次

なぜ「カード型」を選んだのか

紛失防止タグには、大きく2つの形があります。キーホルダー型と、カード型。

鍵につけるならキーホルダー型でいい。でも財布に入れるなら、選択肢はカード型しかありません。丸くて厚みのあるタグを札入れに放り込むと、財布が閉じなくなります。

SmartTrack Cardは約85×54×2.4mm。クレジットカードとほぼ同じ寸法で、厚みだけが2.4mm(カード2枚ぶんくらい)。カードポケットに入れると、少し厚いカードが1枚増えた感覚で収まります。重さは約12.4g。

財布に入れる前提なら、スペック表で最初に見るべきは電波でも精度でもなく厚みです。ここを外すと、そもそも毎日持ち歩けません。

3年目でわかった、いちばん大事なこと:電池は交換できない

ここが、買う前の私が完全に見落としていた点です。

Anker公式の製品仕様には、こう書かれています。「電池寿命 最大3年間(電池交換不可)」。

薄さ2.4mmを実現するために、電池が本体に封入されています。つまり3年経ったら、本体ごと買い替えるという設計です。

私の1枚目は2023年7月に買ったもの。この記事を書いている2026年9月で、ちょうど3年2ヶ月。カタログ上の寿命を、いま超えたところにいます。

紛失防止タグの電池寿命タイムライン。2023年7月に1枚目、9月に2枚目を購入し、2026年9月で3年2ヶ月。公式の電池寿命は最大3年で交換不可
購入日から数えると、公式の寿命ラインをちょうど越えたところにいます
形電池寿命電池交換財布に入るか
カード型(SmartTrack Card)最大3年不可○(2.4mm)
キーホルダー型(SmartTrack Link)最大約1年可(CR2032)×
いずれもAnker公式の製品仕様より。長さで選ぶか、続けやすさで選ぶかの分岐点です

面白いのは、カード型のほうが電池は3倍長持ちするのに、交換できないぶん「使い捨て」に近いということ。キーホルダー型は1年ごとにボタン電池(CR2032)を替えれば延命できます。

3年で約4,000円。1年あたり1,300円ちょっと。財布を落としたときの手間——カードの停止連絡、免許証の再発行、あの一日ぜんぶ——を思えば、私は高いとは思っていません。ただ「3年で買い替えが来る」ことは、買う前に知っておきたかったというのが正直なところです。

2ヶ月後に、もう1枚買い足しました

注文履歴を見ると、1枚目が2023年7月、2枚目が同じ年の9月。2ヶ月あけて買い足しています。

この「2ヶ月」が、我ながら正直だなと思うんです。買ってすぐ増やしたわけでも、何年も迷ったわけでもない。2ヶ月ぶん実際に持ち歩いて、これは使えると判断してから、2枚目に手を伸ばしている。

紛失防止タグは、買った直後がいちばん実感の薄い製品です。何も起きない日が続くだけですから。それでも2ヶ月後に買い足したというのは、当時の自分が「これは効く」と感じた証拠なんだと思います。

買う前に知っておきたかった、4つのこと

① 水没には耐えない(IPX4)

防水規格はIPX4。公式の注記も「小雨や水滴などに対する防水。水没は故障につながる可能性があります」とはっきり書いています。雨の日にポケットから出し入れするくらいは平気ですが、洗濯機に入れたら終わりです。

② UWBには対応していない

これも公式の注意書きにあります。「本製品はUWBには対応しておりません」。UWBは近距離で「あと何メートル、こっちの方向」と矢印で案内してくれる仕組みで、AirTagのウリのひとつです。

SmartTrack Cardにその機能はありません。できるのは地図上の最後の位置を見ることと、音を鳴らすこと。家の中で「この部屋のどこか」まで絞れれば、あとは音で探す——という使い方になります。

③ iPhone用とAndroid用は、別の製品として売られている

私が使っているのはiPhone用で、Appleの「探す」ネットワークで動きます。Android向けには別の型番が用意されているので、買うときは自分の端末に合ったほうを選んでください。ここを間違えると、そもそも登録できません。

④ 飛行機に乗るときは、航空会社の規定を確認する

公式の注意書きに「本製品は航空会社によって使用できない可能性があります」という一文があります。預け入れ手荷物に入れて荷物を追跡する使い方は海外では一般的ですが、規定は航空会社ごとに違います。

持ち物の航空ルールは年々変わっています。モバイルバッテリー側の最新ルールは飛行機のモバイルバッテリー新ルールにまとめています。

⚠️ 人に付けるのは違法です
Anker公式も注意書きで明記しています。「承諾を得ずに他者の位置情報を取得する行為は、日本の法律により禁止されています」。紛失防止タグは自分の持ち物のために使うものです。ここだけは、製品の便利さと切り離して考えてください。

それでも、財布に入れっぱなしにしている

3年使って、劇的なエピソードがあるわけではありません。むしろ何も起きなかった3年でした。

でも、紛失防止タグの価値ってそこなんだと思います。毎日活躍する道具ではなく、年に一度あるかないかの「あの瞬間」のために、ずっと黙って財布に入っている道具。保険に近い。

私はAnkerを10年、CIOを4年使ってきて、ガジェットは基本「新しいものが出たら欲しくなる」性分です。Ankerを10年・CIOを4年、両方買い続けている話にも書きましたが、充電器は毎年のように更新しています。

そんな中で、この1枚だけは3年間ずっと同じ場所にいる。更新の対象ですらなかった。それがこの製品への、いちばん正直な評価だと思っています。

ちなみにAnkerは中国発のブランドですが、Eufyはその中のセキュリティ系サブブランドです。充電器まわりのブランドがどこの国の会社なのかは充電器ブランド9社の国籍まとめで整理しています。サポートや保証の窓口を気にする人ほど、一度見ておくと納得しやすいはずです。

そして3年が過ぎたいま、私がやることは決まっています。電池が切れる前に、次の1枚を用意しておくこと。切れてから気づいたのでは、この製品を買った意味がなくなってしまうので。

よくある質問

紛失防止タグの電池は交換できますか?

形によって違います。Eufy Security SmartTrack Cardのようなカード型は薄さを優先しているため電池交換ができず、寿命は最大3年(Anker公式仕様)。一方でキーホルダー型のSmartTrack Linkはボタン電池CR2032が交換可能で、電池寿命は最大約1年です。長く使いたいなら交換可能なタイプ、財布に入れたいならカード型という選び方になります。

財布に入れると厚みが気になりませんか?

SmartTrack Cardは約2.4mmで、クレジットカード2枚ぶんくらいの厚みです。私は3年間カードポケットに入れて持ち歩いていますが、財布が閉じないといった不便はありません。キーホルダー型は厚みがあるため、財布に入れる用途には向きません。

AirTagとどう違いますか?

大きな違いは形とUWBです。AirTagは丸いボタン型で財布に入れにくく、代わりにUWBによる「正確な場所を見つける」機能があります。SmartTrack Cardはカード型で財布に入る一方、UWBには対応していません(Anker公式の注意書きに明記)。地図で最後の位置を確認し、近くまで行ったら音で探す、という使い方になります。

Androidでも使えますか?

iPhone用とAndroid用が別の製品として販売されています。私が使っているのはiPhone用で、Appleの「探す」ネットワークで動作します。購入時は自分の端末に対応したモデルを選んでください。

雨に濡れても大丈夫ですか?

防水規格はIPX4で、公式には「小雨や水滴などに対する防水。水没は故障につながる可能性があります」と記載されています。雨天時の出し入れ程度は問題ありませんが、洗濯機に入れてしまうような水没には耐えられません。

まとめ:3年ぶんの安心と、3年で来る買い替え

財布を一度なくした人間として、この3年で言えることをまとめます。

  • 財布に入れるならカード型一択。厚み2.4mmが効く
  • 電池は交換できない。寿命は最大3年で、そこが買い替えのタイミング
  • キーホルダー型は電池交換可(CR2032)だが、財布には入らない
  • UWB非対応。地図で最後の位置+音で探す、が基本の使い方
  • iPhone用とAndroid用は別製品。買い間違いに注意

何も起きない日が続くことこそが、この製品がちゃんと仕事をしている証拠です。そして、その静かな3年が終わるタイミングが来ている。次の1枚を用意しながら、この記事を書きました。

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