Belkinの新しい「薄型」10,000mAhは16.3mm。8月の「Slim」より0.6mm厚く、ワイヤレスは15Wでした

Ankerの充電器を2016年から約10年、CIOのモバイルバッテリーを2022年から使ってきました。容量は20000mAhから10000mAh、5000mAhの薄型へと小さくしてきたので、「薄型」と書いてあると、まず厚みの数字を探してしまいます。
そこへBelkinが2026年10月13日、「BoostCharge Qi2 薄型 マグネット式モバイルバッテリー 10,000mAh」(型番BPD018)を出しました。発表の価格は10,990円(税込)。8月13日に出た「UltraCharge Slim」(BPD022・以前の記事)と同じ10,000mAhです。
BPD018もBPD022も、私は持っていません。公式の資料と販売ページから書きます。使った感想も、測った数字も、この記事にはありません。
読み比べると、「薄型」のほうが「Slim」より0.6mm厚い。しかもBelkinの公式サイトでは、BPD018も「Slim」と名乗っていました。
先に結論(2026年10月24日に確認)
- 厚さはBelkinの発表で薄型BPD018が16.3mm、Slim BPD022が15.7mm。公式の製品ページではどちらも「16mm」
- ワイヤレスは薄型がQi2の最大15W。Qi2.2の記載は、発表・公式ページ・Amazon・楽天のどこにもない。Slimは最大25W
- 薄型はUSB-Cが2口で3台同時。ただし3台のときはワイヤレス7.5W+USB-C合計12W
- 重さは薄型が約205g(発表)。Slimは発表にも公式ページにも記載なし。Amazonの欄はどちらも「190グラム」
- 価格は楽天のBelkin公式ショップで薄型9,990円・Slim 11,580円(税込)。差は1,590円

「薄型」も「Slim」も、両方が名乗っているにゃ。名前より型番で見分けるのが早いにゃ
結論:こんな人にはこの1台
厚さの差は1mmもありません。分かれ目はワイヤレスの速さと、同時に何台つなぐかです。公式の数字から読める範囲で、早見にしました。
- iPhoneの背中に付けて、ワイヤレスで速く充電したい → Slim BPD022(最大25W)
- スマホとイヤホンと、もう1台を同時に充電したい → 薄型BPD018(3台同時)。ただし3台のときは1台あたりが遅め
- 背面にウォレットやグリップを付けたい → 薄型BPD018(背面にマグネットリング)
- 少しでも安く、Belkinの10,000mAhワイヤレスがほしい → 薄型BPD018(楽天の公式ショップで1,590円安い)
- 残量を%で見たい → Slim BPD022(%表示のディスプレイ)
逆に、「薄型と書いてあるほうが薄い」とは限りません。この2つでは、Slimを名乗るBPD022のほうが、発表の数字ではわずかに薄くなっています。
「薄型」と「Slim」は、名前では見分けられない
Belkinは、2つの製品にどちらも「薄型」と「Slim」を使っています。日本の発表と公式サイトの名前を並べると、こうなります。
| BPD018(10月) | BPD022(8月) | |
|---|---|---|
| 日本の発表の名前 | BoostCharge Qi2 薄型 マグネット式モバイルバッテリー 10,000mAh | UltraCharge Qi2 25W 薄型 マグネット式モバイルバッテリー 10,000mAh |
| Belkin公式サイトの名前 | BoostCharge Slim マグネット式モバイルバッテリー 10K(Qi2対応) | UltraCharge Slim マグネット式モバイルバッテリー 10K |
| シリーズ | BoostCharge | UltraCharge |
| 発売 | 2026年10月13日 | 2026年8月13日 |
違うのは、シリーズ名(BoostCharge/UltraCharge)と型番だけ。この記事では、以前の記事と同じくBPD022を「Slim」、BPD018を「薄型」と呼び分けます。
買うときは型番(BPD018/BPD022)で確かめるのが確実です。Amazonの商品名には、どちらもシリーズ名が入っていませんでした(10月24日確認)。BPD018は「Belkin MagSafe対応 モバイルバッテリー 10000mAh Qi2 15W」、BPD022は「Belkin Qi2.2 25W モバイルバッテリー」で始まります。
比較表:薄型BPD018とSlim BPD022
数字はBelkinの発表・公式の製品ページ・販売ページにあるものだけです。資料に無いところは「記載なし」にしています。
| 薄型 BPD018 | Slim BPD022 | |
|---|---|---|
| 価格(発表・税込) | 10,990円 | 12,740円 |
| 容量 | 10,000mAh(38.7Wh) | 10,000mAh(Whは記載なし) |
| 厚さ(発表) | 16.3mm | 15.7mm |
| 縦×横(発表) | 103×71.6mm | 108×70.5mm |
| 重さ | 約205g(発表) | 記載なし |
| ワイヤレス | 最大15W(Qi2) | 最大25W |
| USB-C | 2口(1口で最大30W) | 1口(最大30W) |
| 同時に充電 | 3台(7.5W+USB-C合計12W) | 2台(15W+15W) |
| 残量表示 | LED | %表示のディスプレイ |
| 背面・外装 | マグネットリング | アルミニウムの外装 |
| 付属ケーブル | USB-C to C 0.6m | USB-C to C 60cm |
| 色 | ブラック | ブラック・サンド・ホワイト |
| 保証 | 2年 | 2年 |
表の38.7Whは、Belkin公式の製品ページ(BPD018)の数字です。注記には「Whの値は公称電圧と容量に基づく推定値であり、実際に供給される電力量は異なる場合があります。」とあります。SlimのWhは、私が読んだ資料(発表・公式ページ・Amazon)には見つかりませんでした。
mAhとWhの関係は5000mAhと10000mAhの違いの記事にまとめています。
厚さ:差は0.6mm。公式ページでは同じ「16mm」
発表の数字では、薄型16.3mm・Slim 15.7mm。差は0.6mmです。ところが資料ごとに、書き方がそろっていません。
| どこに書いてあるか | 薄型 BPD018 | Slim BPD022 |
|---|---|---|
| Belkinの発表 | 103×71.6×16.3mm | 108×70.5×15.7mm |
| Belkin公式の製品ページ | 103×72×16mm | 102×72×16mm |
| Amazonの商品情報 | 10.3×7.2×1.6cm | 10.9×7.2×1.6cm |
公式の製品ページはミリを丸めて書いているようで、ここでは2つとも16mm。Slimの発表は、本文で「10,000mAhの大容量バッテリーを、約1.5cmのスリムなボディに凝縮しました。」とも書いています。
Slimの縦の長さも、発表108mm・公式ページ102mm・Amazon 10.9cmと3通りに割れています。厚さで選ぶなら、差は1mmに届かないと覚えておけば十分です。
厚さ1cmを切るMagSafe対応バッテリーは、6.9〜9.9mmの薄型バッテリーの記事で比べています。この2つの16mm前後とは、別の選び方になります。
重さ:比べられる数字がそろっていない
薄型の重さは、発表で約205g。Slimは、発表にも公式の製品ページにも重さがありません。9月にSlimの記事を書いたときと同じ状況です。
Amazonの商品情報には「電池の重量」という欄があり、2つとも「190グラム」でした。ただ、薄型はメーカーの発表が約205gなので、15g食い違います。
同じBelkinのライト付きモバイルバッテリーでも、発表とAmazonで重さが85g割れていました。Amazonの重さの欄だけで、どちらが軽いかは決められません。

「約205g」と「190グラム」、どっちも書いてあるにゃ。迷ったらメーカーの発表の数字で考えるにゃ
ワイヤレス:薄型は15W。Qi2.2の記載はどこにもない
いちばん大きな違いはここです。薄型のワイヤレスは最大15W、Slimは最大25W。
薄型の発表は「最新のワイヤレス充電規格Qi2に準拠し、磁力でスマートフォンと吸着します。」と書き、出力は最大15W。公式の製品ページも、Amazonも、楽天のBelkin公式ショップも「Qi2 15W」です。Qi2.2という言葉は、4つの資料のどこにもありませんでした。
Slimの25Wは、資料によって規格の書き方が違います。発表は「Qi2 25W認証取得」、公式の製品ページは「Qi2ワイヤレス充電で最大25W」、Amazonの商品名は「Qi2.2 25W」。以前の記事では、Qi2.2として書いています。
15Wと25Wの規格の違いはQi2.2とQi2の違いの記事、MagSafeとの関係はMagSafeとQi2の記事に。iPhone 18 ProのMagSafeで25Wが出る条件はこちらの記事で整理しました。
「最大54時間」と「最大44時間」:Belkinは薄型を「最大54時間の追加駆動時間」、Slimを「最大44時間延長」と書いています。公式ページの注記では、どちらもiPhone 17 Proのビデオ再生時間と比べて計算した数字です。同じ10,000mAhで10時間違う理由は、資料には書かれていません。
同時充電:3台の薄型、2台のSlim
つなげる台数は薄型が多く、1台あたりの速さはSlimが上です。
薄型の発表は「ワイヤレス充電(最大15W、2台以上の充電時は各7.5W)とUSB-Cポート2口(最大30W、複数台接続時は合計最大12W)を搭載し、最大3台のデバイスを同時に充電できます。」
Amazonの商品ページには「USB-Cポートは単ポート使用時に最大30W出力に対応。」、「3台同時充電時は、7.5Wワイヤレス+USB-C合計12W出力に対応します。」とあります。3台つなぐと、合計は7.5W+12Wで19.5W(資料の数字を足した値)です。
Slimは、Amazonで「2台充電時は15Wワイヤレス+15W USB-C出力に対応します。」、発表で「ワイヤレスとUSB-Cポートの同時使用時は合計最大30Wの出力に対応します。」
| つなぎ方 | 薄型 BPD018 | Slim BPD022 |
|---|---|---|
| ワイヤレスだけ | 15W | 25W |
| USB-Cだけ(1台) | 30W | 30W |
| 2台 | ワイヤレスは7.5W(USB-C側は記載なし) | 15W+15W |
| 3台 | 7.5W+USB-C合計12W | —(2台まで) |
薄型で「ワイヤレス+USB-C 1台」の2台にしたとき、USB-C側が何Wになるかは、読んだ資料からははっきりしません。「複数台接続時は合計最大12W」の「複数台」が、USB-Cの2口のことなのか、ワイヤレスを含めた台数なのかが書き分けられていないためです。
- 薄型の「USB-C 30W」は、1口だけ使ったときの数字
- 薄型に3台つなぐと、合計は19.5W(7.5W+12W)
- Slimは2台までで、合計30W(15W+15W)
- どちらもパススルー充電に対応。Slimは36W以上の電源が条件(発表の注記)
安全の書き方と、飛行機
保護機能の書き方は、Slimのほうが具体的です。
薄型の発表は「過充電・過電流・過電力・短絡・高温/低温入出力・過電圧・信号干渉など複数の保護機能を搭載しています。」。Slimは「Belkin SmartProtect」として、公式の製品ページに55項目の安全性テスト、発表に複数のNTC温度センサーで1msあたり130回の温度モニタリング、と書いています。
電池の種類は、Amazonの商品情報ではどちらも「リチウムイオン」。半固体やリン酸鉄の記載はありません。電池の方式で選びたい人は10月の「安全寄り」3製品の比較を見てください。
飛行機について、薄型の発表は「TSAの機内持ち込み基準(100Wh以下)にも準拠しています。」と書いています。TSAはアメリカの運輸保安庁で、日本の飛行機のルールとは別の基準です。Slimの発表が挙げているのも「3C認証」(中国の認証)の基準でした。
薄型の38.7Whは100Whよりずっと下です。国土交通省の告示では、モバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れられず、機内持ち込みは2個まで。機内でモバイルバッテリー本体を充電しないことも決まっています。航空会社ごとのルールは飛行機のモバイルバッテリーのルールの記事で確かめてください。
価格と在庫(10月24日確認)
発表の価格差は1,750円。楽天のBelkin公式ショップでは1,590円差でした。
| どこで | 価格(税込) | 10月24日の表示 |
|---|---|---|
| 薄型:Belkinの発表 | 10,990円 | — |
| 薄型:楽天 Belkin公式ショップ | 9,990円 | 売り切れ表示なし(ブラック) |
| 薄型:Amazon | 8,813円 | 販売元 PLUS YU(プラスユウ)・残り4点 |
| Slim:Belkinの発表 | 12,740円 | — |
| Slim:楽天 Belkin公式ショップ | 11,580円 | 売り切れ表示なし(3色) |
| Slim:Amazon(ブラック) | 11,580円 | 在庫あり・販売元 Amazon.co.jp |
薄型は、発表の10,990円に対して、楽天のBelkin公式ショップもAmazonの参考価格の欄も9,990円。価格の資料どうしで1,000円食い違っています。
Amazonの8,813円は、BelkinでもAmazonでもない出品者(PLUS YU)の価格で、在庫は残り4点の表示でした。価格と在庫は日々動くので、リンク先で確かめてください。
販売ページ
価格と在庫は2026年10月24日に確認したものです。変わることがあるので、リンク先で確かめてください。
Belkin BoostCharge Qi2 薄型 マグネット式モバイルバッテリー 10,000mAh(BPD018・ブラック)
Belkin UltraCharge Slim マグネット式モバイルバッテリー 10K(BPD022・3色)
まとめ
- Belkinは、BPD018とBPD022の両方に「薄型」と「Slim」を使っている。見分けるのは型番
- 厚さは発表で16.3mm(薄型)と15.7mm(Slim)。公式ページの丸めた表記ではどちらも16mm
- ワイヤレスは薄型が最大15W(Qi2)、Slimが最大25W。薄型にQi2.2の記載はない
- 薄型は3台同時に充電できるが、3台のときは7.5W+USB-C合計12W
- 重さは薄型が約205g(発表)、Slimは記載なし。Amazonの「190グラム」は両方同じ値で、比較には使えない
- 価格は楽天のBelkin公式ショップで9,990円と11,580円(税込・10月24日確認)
「薄型」の文字で選ぶと、この2つは区別できません。iPhoneにワイヤレスで速く入れたいならSlim、つなぐ台数と価格を取るなら薄型。資料から言えるのは、この分かれ方です。
※この記事は2026年10月24日までに確認した、ベルキン株式会社のプレスリリース(BPD018・BPD022)、Belkin公式の製品ページ、Amazon・楽天の商品ページの記載にもとづいています。2製品とも所有していないため、使用感や実際の充電の速さ・重さは書いていません。
よくある質問
読んだ資料にQi2.2の記載はありません。Belkinの発表・公式の製品ページ・Amazon・楽天のBelkin公式ショップは、どれもQi2の最大15Wと書いています。25Wのワイヤレスが必要なら、同じBelkinのUltraCharge Slim(BPD022)が最大25Wです。
Belkinの発表の数字では、Slim(BPD022)が15.7mm、薄型(BPD018)が16.3mmで、Slimのほうが0.6mm薄くなっています。公式の製品ページでは、どちらも16mmと書かれています。
Amazonの商品ページでは、3台同時のときはワイヤレス7.5W+USB-C合計12Wです。足すと19.5Wになります。USB-Cの最大30Wは、1口だけ使ったときの数字です。
BPD018はBelkinの発表で約205gです。BPD022は発表にも公式の製品ページにも重さの記載がありません。Amazonの商品情報ではどちらも「電池の重量 190グラム」ですが、BPD018は発表の数字と食い違っています。
BPD018はBelkin公式の製品ページで38.7Whと書かれていて、100Whより下です。国土交通省の告示では、モバイルバッテリーは預け入れ荷物に入れられず、機内持ち込みは2個までです。航空会社のルールも確認してください。